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翌々日。
とあるバーにセルケトは居た。
カラン、コロン、とバーの扉が鳴る。
どうやら、ターゲットが現れたらしい。
「待たせたな…セルケト。いや…アテーナーと言うべきか?」
全身を黒に統一した男らしくも美しく後ろ髪を縛った男性が言った。
その言葉にセルケトはグラスから目も動かさず、
「待っていたよ、アルテミス。そうだね、アテーナーにしてくれ。
…アルテミス、どうやらイシスは私を離してくれなさそうだ。近々そちらの長エレボスに最後の話をしなければなりそうだ。
私は…エレボスの意に応えられそうにない。
…なぁ、アルテミス。」
一呼吸置いて徐ろにそう呼ぶとセルケトはアルテミスを睨んだ。
「何か付いてるか?アテーナー。」
アルテミスもその睨みに応える。
と、途端に椅子から立ち上がるとカウンターに代金を置き「失礼した」と言うとスタスタとバーの扉に手をかける。
「読んでいたか…全てを。貴様アルテミスじゃないな。見た目も声も紙一重だが…奴の気配はソレじゃない。」
それだけ告げると足早にバーを去り、裏の路地に回った。
その跡をアルテミスが追う。
ふと目の前を見ると行き止まり。目の前は壁。
そこにセルケトの姿はない。
静かにアルテミスが目を瞑る。
…まるでセルケトの気配を蛇が這うかの如く探っていく。
やがてハッと視線を真上に向ける。建物に挟まれたこの路地。
その建物にある錆びた看板の上にセルケトは座っていた。
「バレたか…笑何もしないさ。…だが一つだけ答えてくれ。
なぜ、アルテミスを知っている。あいつは組織の中でも闇の暗殺部隊を束ねるリーダー。顔は知られてないはずだ。
そしてもう一つだけ。
なぜそんな変装をしてまで私に近づくんだ。
ルパン三世。」
すると、アルテミス____もといルパンが「ムフフッ」と笑った。
「お前さんが気になったからさ。それ以外に理由なんざ必要か?
お嬢さん。
人生ってのはこれからさ。何があろうと早まっちゃいけねーよ?
もう大丈夫さ。
俺たちがいる。」
その後ろにはいつの間にやら現れた他のメンバーもいた。
確か…次元大介、石川五エ門、そして魔性の女…って私は呼んでる峰不二子。
彼らと共に行けば…
自由の翼を広げられるだろうか。彼のことも彼らならどうにかしてくれるだろうか。
地獄から抜け出せるだろうか。
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哀羅(プロフ) - NANAさん» 返信遅くなりすみません!お気に入りありがとうございます泣泣更新遅くてすみません。というのもここまでしかネタ思いついてなくて。また考えていきますね。本当に遅いですがお付き合いくださいませ。 (2021年1月17日 12時) (レス) id: 58cc2e87c6 (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - お気に入り追加済みです!ゆっくりで構いません!頑張ってください!!!!!! (2020年12月6日 3時) (レス) id: 1e6ccf151f (このIDを非表示/違反報告)
NANA(プロフ) - 初めまして!主様の作品、拝見させて頂きました!続きがとても気になります!あと、私ルパン三世のキャラの中でルパンが好きなので、今回はルパンオチだと知って私飛び上がりましたwルパンオチってあまりないんですよねぇ....では!更新頑張ってくださいね!待ってます! (2020年12月6日 3時) (レス) id: 1e6ccf151f (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 水蓮さん» 他に案がでなければ、水蓮様のすてきすぎる案をありがたく使わせていただきたいと思います!テストが金曜に終わるので、しばしお待ち下さいっ! (2020年12月1日 14時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 水蓮さん» お気に入り登録してくださってたんですね!!こんな作品に…号泣ありがとうございますッッ!!!組織名の案、ありがとうございます!まさか提案を下さる方がいらっしゃるとは!!!では、今テストなので終わり次第また更新させてもらいます。 (2020年12月1日 14時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:哀羅 | 作者ホームページ:http://.uranai.riane.jarrck
作成日時:2020年11月28日 9時