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□ テン ページ4
テン
．
気付いた時には顔中が痛くて
項垂れるように路地裏の壁にもたれかかっていた。
……酷い男だ
言葉よりも先に拳が出るなんて。
これを機にあの男との縁は切れただろう。
クラブでの出会いなんて、所詮その程度。
TN「 …っはは、さすがにやられすぎたかな 」
口の中はうっすらと血の味がする。
こんなにボコボコにされたの生まれて初めてなんだけど、
どう考えても僕は悪くないよね？
取り敢えず帰ろうと思って立ち上がってみたものの
足元がフラフラして、結局地面に座り込んでしまった。
TN「 あー…もう、僕が何したって言うの、」
ふと上を見上げれば、僕を嘲笑うように光る月。
今の僕、相当酷い顔してるだろうな。
ヤンヤンに見られたら一生ネタにされそうだ。
眩しいくらいに光る月を眺めながら、そんな事を考えていたら
僕はいつの間にか
そのまま目を閉じて眠ってしまっていた。
．
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作者名：てん x他1人 | 作成日時：2021年7月20日 0時
