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初回料金が無料…？
こんなイケメンなのに、そんな安いサービスで済ましていいものなの？
なんて、まるで保護者のような考えが浮かぶ。
『 …ご、ごめんなさい、私今急いでて 』
在り来りな嘘をつくと、彼はガクンと肩を落とした。
YY「 え〜…… 残念、
可愛いからデートしたかったのに 」
……なるほど。あそこデートクラブなんだ。
このヤンヤンって人、
躊躇いもなく可愛いって言うところ、テンさんと同じだ。
______って、また私、テンさんのことばっかり考えて……
「 ………… Aちゃん？ 」
後ろから聞き覚えのある声がして、パッと素早く振り向けば
『 …テ、テンさん ……？ 』
顔にたくさんの絆創膏を貼り付けたテンさんが、
目を大きく見開いて立っていた。
YY「 あ、テンヒョン 」
『 っ！？ 』
TN「 ヤンヤン…まさかAちゃんに声掛けたの？ 」
YY「 え、テンヒョンの知り合い？ 」
あまりの情報量の多さに頭がパンクしそう。
それに、私まだテンさんに会う心の準備できてないのに、
TN「 …まぁいいや。
ヤンヤン、ちょっとこの子店に通してくれる？僕指名で 」
YY「 え、だけどその子今急いでるって 」
TN「 ……ごめん、責任なら後で僕が取るから 」
ちょっとだけ僕に時間ちょうだい、と言って、
私の手首を掴んでお店の方へ進んでいくテンさん。
……これ、夢じゃないよね？
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作者名：てん x他1人 | 作成日時：2021年7月20日 0時
