偶然は必然で、運命。(BTS) (ページ13)

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MCが終わり次の曲が始まる、

ひたすらにお餅には視線を向けず、他のメンバーを見たり、ユナの全力を観察したり、ステージのキズを数えたりしてやり過ごした(何やってんだマジ)

目の前のステージのキズを19個見つけたぐらいで凄まじい歓声が聞こえた

ステージに目を向けると

あれ？誰も居なくね？

TH「見つけた」

声がした方を見ればユナの推しだと言っていたハートのイケメンが何故かめちゃくちゃ近くにいるじゃないですか(この間も無気力顔)

他にも、メンバーがステージから降りてきて通路ギリギリを歩いてのパフォーマンスが始まる

そりゃ皆叫ばずにはいられないわな

テヒョナ？と呼ばれる彼は真っ直ぐに私達の方に向かってきたかと思うと目の前で立ち止まり、口を開いた

TH「絶対夢中にさせてやるよ」

聞こえるか聞こえないか、絶妙な声量で

でも、私にははっきりとそう聞こえた

あっという間の出来事で何も反応が出来ないまま他のメンバーが回ってくる

隣のユナを見れば多分想定外の演出に頭と心が付いていかずショートしている模様(煙出てる)

がっつりバッチバチに目合って言われたけど演出の一つだろうな、と解釈(めっちゃ喧嘩腰だった気がするけど)

その後も、顔ちっちゃいほっそいアイドル達が目の前を通り過ぎていくのをただただ眺める(浮いてんのはもう慣れた)

あ、待ってこれ

お餅も回ってくるんじゃね？

この思考に至った瞬間、放心中のユナから二本のペンライトを奪い顔を隠す

直後、またもやどえらい歓声と悲鳴に似た叫び

ペンライトを退けなくても分かる、

目の前に、

誰かいる。

嫌な予感しかしないのはきっと全然気の所為じゃない、うん。(だって真後ろうるせぇもん)

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