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ジミンさんは静かに私の話に耳を傾けていた
「友人の話は、以上です。
写真のその男性が私の友人の彼でした、
彼は、
その写真を撮った一週間後に亡くなりました。」
車の事故だった、
彼は彼女を探し歩いて
前方から来た信号無視の車に跳ねられて
亡くなった。
二人の間を無音が包む、
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「、、、っふ!ははは!ジミンさん、顔。笑」
急に笑い出す私にハテナが浮かぶ真剣な表情の彼
「さっきの話、、、冗談ですよ?笑
ジミンさんが私に意地悪するので私もお返しです!笑
びっくりしました?笑」
そう言って目が点になっているジミンさんを見る
JM「、!えっ!
嘘なの今の!?笑
A!!ヒドイよー!!もー!笑
本気でシリアスになっちゃったじゃないか!笑」
両手で顔を覆い安心したかの様に息を吐くジミンさん
「ごめんなさい。笑
この写真の方はただの友人ですよ。
荷造りの時にたまたま紛れ込んだんだと思います。
騙してすみません。笑」
JM「あー、びっくりした。笑
でも、、、Aも冗談とか言うんだなってちょっと安心。笑
正直に言うと僕達には一枚壁を作っているような気がしていたから。
少し嬉しかった。笑」
「そう、でしたか。
じゃあ、皆さんの影響かもしれないですね。
皆さんは見ず知らずの私に本当に親切にして下さいます。
私も、本当に、感謝しています。
ありがとうございます。」
実際に、
少しずつ自分の中での変化を実感している。
ジョングクさんやジミンさん、テヒョンさんは積極的に私に関わろうとしてくれる。
ソクジンさんは遠慮していた私の分まで朝食を準備してくれた。
ナムジュンさんやホソクさんは私が快適に過ごせるようにと色々な事を教えてくれた。
塩対応のユンギさんも、口ではあんな感じだが実はあれこれ世話を焼いてくれる。
ここに来てまだ二日目なのに、
見ず知らずの日本人の私を受け容れようとしてくれている
彼らの中ではすでに私がこれからの生活を共にする、という前提で先を見て順応してくれている
彼らの優しさに気付き、触れる度に
私の中の何かが溶けていく。
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作者名:リサ | 作成日時:2019年1月8日 22時