いつか、きっと。(私の終わりまで) (ページ32)

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JK「じゃあ、Aさん、お休みなさい。

僕の部屋だと落ち着かないだろうと思いますが

今は身体を休めて、ゆっくり眠って下さい。

本当に、、、無事で良かった。」

そう言ってジョングクさんは

また眉を下げた柔らかい笑顔を見せた、

「あ、あの、、、！

本当に、ありがとうございました。

ご心配とご迷惑をおかけして、すみません。

ベッド、使わせて頂きます。

本当にありがとうございます、

ジョングクさん。」

感謝だけは伝えたくて、

親しくなりたくない心とは裏腹に

口からはポロポロと言葉が落ちる。

「あと、他の皆さんには、

さっきの件は、内密にして下さると、助かります。

これからはご迷惑を掛けないよう、気を付けます。

どうか宜しくお願い致します。」

ベッドから立ち上がり深く頭を下げる

ジョングクさんは目の前までくると

私の手を握り、

小指を絡め、

互いの親指をくっ付けて見せた

JK「約束、します。

他のメンバーにも誰にも言いません。

あ、韓国での約束はこうするんです。

こうやって、親指をくっ付けて。

約束、僕とAさんだけの約束です！」

時折、少年のような雰囲気を垣間見る

彼のあどけなく優しい笑みを見ると

何故かまた胸がじんわり、と温かくなる

まだ、私の事を何も知らない筈なのに

どうしてそんなにも優しくしてくれるのだろう

「はい、ジョングクさん、ありがとうございます。」

彼に釣られて、少しだけ笑みが溢れた

彼の独特の雰囲気は、

きっと周りを巻き込んで柔らかくしてくれる

彼には、そんな力があるのだろう

JK「あ、ぁ！Aさん！笑った！///」

ジョングクさんは興奮気味に私の両手を握って

ぶんぶんと上下に揺らす

JK「出会ってからずっと仕事！って感じの表情ばかりだったから、、、

って！わぁ！手！すみません！つい嬉しくて、///」

ジョングクさんは、パッと両手を離すと顔の横に上げて目を泳がせる

コロコロと表情が変わる

面白い子だな、

ふふ、っとまた笑みがこぼれてしまう

夜も遅いのでまた明日、と告げ

それぞれ眠りについた。

異国の地で、

人間らしくこうして笑えるとは思ってもいなかった

少しずつ

少しずつ

私の中で、何かが変わり始めた瞬間だった。

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