偶然は必然で、運命。(BTS)2 (ページ31)

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JIMIN side.

時間が経つ度に、

不安が強くなった

雨も激しさを増し、

土砂降りとなって地に落ちていく

Aは、来てくれるだろうか

ボクの前から何度も姿を消す君

嫌われているのなんて一目瞭然のはず

でも、心のどこかで引っかかる、

ボクらを引き寄せるこの沢山の偶然

これだけがボクに勇気をくれた

ホテルの端に寄せた車、

ふ、と助手席側の窓に目が行く

少し前の横断歩道に人影が見えた

でも、雨足は強く

あまり視界では捉えることができない

あの人、傘もささずに、何を、

こんな雨の中、

少しでも外に出ればびしょ濡れだ

何をしているんだか。

疑問が浮かぶ中、

もう一度、

目を、凝らして、その人を見つめる

気付けば、

僕の身体は土砂降りの雨にさらされていた

濡れる服、

車はドアも開けたままだ、

こんな場面を人に見られていたとしたら

でも、そんな事、もうどうだって良かった

心が強く叫んだ、

君に伝えたいと、

これが最期のチャンスだと

ボクが、ずっと、ずっと、待ち焦がれ、

待ち望んでいた彼女の姿

全力で走った、

ただただ彼女しか見えなかった

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