偶然は必然で、運命。(BTS)2 (ページ4)

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高校生の頃の記憶がふ、と蘇る

優しくて素敵だな、と思っていた男子の

くっだらない会話を聞いたあの時

議論の内容はそう、誰が私を先に落とせるか

見事に騙されそうになった過去と今が重なる

(A落とせたら男として凄くね？)

(わかる、付き合ってるだけで優越感半端ないよな)

(誰が先に落とせるか賭けようぜ)

優しくしてくれるのは、下心

私の存在は飾りで、気持ちはオマケ

あの日、

私は、ジミンやテヒョンの

アイドルとしてのプライドを傷付けた

その女に優しくする利点、ないわな、普通。

騙されるのも、

誰かを好きになるのも、

傷つくのも、もう勘弁。

誰にも近づかないのが一番の防御

毛布も使わずに寒そうにしていた彼、

今は穏やかな表情で寝ている

布団使えばいいのに、余ってるのあんだし。

風邪引いたらどうすんだか

何を理由に優しく接してくれるのか

でも、知りたいとも思わないから

もう忘れよう

私らしい日常に戻ろう

ちょっと非日常を感じすぎた

彼との約束も済んだし、

もう連絡も取る必要は無い。

帰国すれば、

もうきっと、

偶然に会うことも今後はないだろう

しつこかった偶然も昨日でさよなら、

その思いと共に、

ユナの待つ部屋へと向かった。

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