偶然は必然で、運命。(BTS)2 (ページ20)

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YUNA side.

前回の韓国旅行から、

Aの様子がおかしいのには気付いてた

当たり前じゃん私を誰だと心得る(まじうぜえ)

でも、あいつは私に相談なんかしない

自分でなんでも自己完結して、

ここまで生きてきたA

ちなみに私は、はっきり言うとAが好きだ(あ、危ないやつじゃなくて)

多分この世界中探してもこんなにAを好きな人間は私ぐらいだと断言できる(だからヤバい方じゃなくてね)

裏表の無い、真っ直ぐな性格

ちょっとやそっとじゃ物怖じしない心と

曖昧にしないはっきりとした言動

そんなAの周りにはいつも男女問わず、

沢山の人間が集まった

容姿も群を抜いて良いからそりゃ当然だけど(悔しいが認めるぜ)

え？話長いって？興味ない？

いいから聞け、とりあえず(だから皆誰に話してんの)

Aは、私との出会いを

今の会社に入社した時だと思っている

でも、私達の本当の出会いはもっとずっと前

私は所謂、金持ちの箱入り娘

金はあるし両親は私に激甘

普通の庶民の生活に元々興味があったから、

小学校から庶民が通う学校に通わせもらっていた(泣き喚き駄々をこねて強制的に入学)

そこで出会ったのが、ほかでもないA

クラスはずっと違ったが、

小さな頃からAはいつも注目の的だった

私はメガネにおさげ頭のよくあるいじめられっ子のような容姿で、

それこそ影では本当にいじめられていた(痛くも痒くも無かったが本性出せないのが悔しくてハゲそうだった)

金持ちの娘だって分かったら掌返すだろうこいつらに、面白いから付き合って弱い自分を演じてやってるだけ

嘘、

本当は普通の生活が少し羨ましくて

私の身分を気にせずにバカみたいにふざけてくれる

「友達」と呼べる存在が欲しかった

本当はいじめられてるのも、

幼い私にはすっげえ辛かった(でも、プライド高いから親には言わねえ)

でも、ある日を境にそのいじめは

パッタリとなくなる

いつものように放課後の校舎裏でイジメを受けていた時、

話してる途中に盛大に噛んだ相手が面白くてつい笑ってしまった(だってめっちゃウケたんだもん)

あ、殴られるな

そう思った瞬間、

聞こえたのはAの声

｢もういい加減幼稚な事すんのやめろよ、

お前ら、見ててマジで見苦しいわ｣

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