◇第七十五章◇ ページ28
なぁ、と言う声が聞こえて、私は一瞬ビクッとした。
貴方「な、何?」
ムクムクと、銀時は布団から起き上がる。
わしゃわしゃと髪を掻きながら言う。
銀時「あー、その…あれだ。別に昔のこと振り返るなとか言うわけじゃねえが、気にし過ぎると辛くなるだけだぞ」
横目で言ってきた。
私が?辛い?
何のことだ。
私は別に辛いことなんて殆ど無かったが。
貴方「それは、銀時の方じゃないの?」
うっかり、口を滑らせてしまった。
銀時「え」
貴方「色々抱え込み過ぎなのは銀時でしょ?」
止めようと思ってももう無理だった。
貴方「どうせアンタの事だから、誰にも伝えずに一人苦しんでるんだよね?」
やめろ…
銀時「おい、A…?」
貴方「一人で勝手に苦しんで、一人で勝手に解決して…」
やめろってば…!!
貴方「誰より先生が好きだったのはっ──!?」
銀時「えっちょっ!?」
誰より先生が好きだったのは、銀時じゃん。
そう言おうとしたが、力み過ぎて倒れてしまった。
貴方&銀時「うおわ!!」
一瞬何があったか分からなかったが、銀時の声で理解出来た。
銀時「あの、重い…」
そう言われ、ごめんと良いながら状態を起こす。
これはあれだな、この頃流行ってる床ドン…とかいうやつだっけかな。
いや、普通ここは銀時が私の上に覆い被さるんじゃない?何で女の私が上?
あ、そっか。この作者、そういう的外れな考えが好きなんだっけ。
銀時の上から退こうとした時、バッとふすまが開いた。
新八「銀さん、そこに僕の木刀あり…ま………………………………」
新八くんが固まった。
あ、ヤバい。
見られた。
色々ヤバい。
これ私…銀時のこと襲ってるように見えるんじゃ…。
え。嘘。ちょっと待って。え。
私と同じように、銀時も固まっている。
貴方「あ、えっとあの…しん…ぱちくん…?」
新八「お、おおお大人の時間失礼しししししましたあああああああ!!!!」
焦っている所為か、声が所々で裏っ返っている。
パアンッと物凄い音を立て、ふすまが閉められた。
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蓮 - 今読んでもすごい面白いです! (2018年8月26日 18時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
つちのこ。(プロフ) - 1話から再読です!やっぱギャグがいいっすね・・・ww (2016年6月20日 23時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
晋助 - とてもおもしろかったです!俺名前が晋助で銀魂のキャラとかぶっててだいすきです!応援してます!!頑張ってください!! (2015年11月3日 13時) (レス) id: 889a1454a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - もうギャグ半端ないですwwめっちゃ笑っちゃいました・・・wwおもしろいです!がんばってください! (2015年7月27日 17時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
扇 - すごくおもしろいです!更新頑張ってください! (2015年7月8日 14時) (レス) id: 012e254ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2015年6月22日 20時