【銀魂】もう一度あなたを愛す2【坂田銀時】

◇第六十五章◇ ページ18

貴方｢あ、土方さん｣


どうも、と私は少しペコッとする。


土方｢あぁ、何か行く先行く先お前ら居るな。今日で何回お前らに会った事かね｣


最後の方になるに連れて、土方さんの銀時を見る目が変わって行った。
あれ、イライラしてる？
仲悪いのは知ってたけど、顔合わせるのも駄目なんかい。
私には仲が良いようにしか見えないんだけど。


銀時｢それはこっちのセリフじゃボケ。何が嬉しくてお前みたいなニコチン野郎と何度も会わにゃならんのですか｣


土方｢うるせぇわボケ。それはこっちのセリフじゃボケ。おめぇみてぇな下品な面、一回見るだけでも鬱陶しいわ｣


銀時｢誰が下品な面だバカヤロー！A！！さっきのやっぱ無しの方向で！！｣


いきなり喧嘩に巻き込まれた私は、何の事か理解出来なかった。


貴方｢え、パフェのやつ？｣


銀時｢ちがーう！俺やっぱコイツのこと嫌い！！気に食わねぇじゃなくて嫌いだわ！！｣


貴方｢いや、だから仲いいんだって二人とも…｣


銀時＆土方｢何処が仲いいんだよ！！｣


貴方｢逆に何処が仲悪いんだよ、息ピッタリじゃねーか｣


と、私は内心｢土方×銀時っていうのも有りかもな｣と思ったのであった。
ムフフ。


銀時｢あー、今あいつ変なこと考えてたぞ。絶対変なこと考えてた！｣


ニヤニヤしながら妄想していると、銀時に指を指されている事に気付き、現実に引き戻された。


貴方｢え、べ、べべべ別に変なことなんて考えてないよ！？CPみたいなんて思ってないよ！？｣


銀時｢言葉と顔に出てんだよ！！何CPって！！どこの次元の話！！｣


貴方｢ホ○モの次元の話｣


銀時｢○の意味ある？｣


どうやら顔に出ていたようだ。


銀時｢いや、顔に出ていたようだ、じゃねーから。ニマニマしてりゃ誰だって気付くわ｣


あー、ニマってたんね。


はあぁ…早く家帰って腐女子専用のムフフフ本でも見たい…。
そして早く土方×銀時も生で見たい…。


土方｢おい、何だCPって。何処のコップだ｣


そして未だに着いて来れていない人が一名…。あー、神楽ちゃんもだわ。
銀時の土方さんを見る目が、さっきのイライラしていた時の目と違い、呆れ顔になっていた。


銀時｢コップじゃなくてCP。んで、誰と誰のカップリングよ｣


恐る恐る銀時が聞いてきた。
そうなの。銀時は知ってるの。私が腐女子だって。
だってね、昔からずーっと晋助と銀時が揉めてる時もニヤニヤしてたんだもの。
そりゃ分かるよ。

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