◇第五十八章◇ ページ11
貴方「昔の約束覚えてる?」
銀時「どの約束だ」
そう言われて、私は初めて昔色々な約束をしたことを思い出した。
大体の約束は昔叶えてしまったのだけれど。
貴方「戦争が終わったら、また一緒に飲みに行こうってやつ」
銀時は、思い出したかのようにあー、と言う。
銀時「そんなんも有ったな。今度、今回は必ず飲みに行こうぜ」
微かに微笑みながら言う銀時。
その時に、僅かだが心臓の鼓動が速くなったような気がした。
貴方「うん!」
私も笑い返す。
何故か分からないが、子供の頃から銀時の前では、自然と笑うことが出来るのだ。
それは、私よりも辛い環境にあったからか、それとも…いや、考えるのはやめよう。
私と銀時は、残りの…何だっけこれ、を完食した。
勿論、まだ四人は残っているのだが…てか早く食えよ…。
取り敢えず、四人を無視して屋根の上に二人で登った。
普通の女子なら苦労するだろうが、というか登れないだろうが、私は…まあ体力も有るし力もそこそこ…。女の子らしくなくて悪かったな。
もう既に、空は暗くなっていた。
恋愛物なら多分、このくらいの時間に告白ーという話もそう少なくない。
星が空で光っているから、ロマンチックなのだろうな。
銀時「ま、俺もお前との約束は守ってるし」
貴方「え?」
唐突に銀時は言う。
銀時「覚えてねえの?」
覚えてるか、か。
覚えてるさ。銀時との約束は全て覚えている。忘れているわけが無い。
何故なら、銀時との約束は特別だからだ。
私は覚えてるよ、と言いながら頷く。
銀時「なら良かった。つーか、俺もう嫌われてねぇよ」
銀時は、私の額をコツンと突いた。
貴方「いてっ」
いきなりの衝撃で戸惑ったが、それよりも、嫌われてねぇっていう所が嬉しかった。
まるで、自分のことのように。
貴方「そうみたいだったね。銀時は性格良いし…まあ、普段は駄目だけどね」
銀時「一言余計ですぅ」
少し怒ったように言う銀時。
まるで子供のようだ。
それもこれも、全てあの人のおかげだろう。
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蓮 - 今読んでもすごい面白いです! (2018年8月26日 18時) (レス) id: 60ade2f7bb (このIDを非表示/違反報告)
つちのこ。(プロフ) - 1話から再読です!やっぱギャグがいいっすね・・・ww (2016年6月20日 23時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
晋助 - とてもおもしろかったです!俺名前が晋助で銀魂のキャラとかぶっててだいすきです!応援してます!!頑張ってください!! (2015年11月3日 13時) (レス) id: 889a1454a1 (このIDを非表示/違反報告)
ちーず(プロフ) - もうギャグ半端ないですwwめっちゃ笑っちゃいました・・・wwおもしろいです!がんばってください! (2015年7月27日 17時) (レス) id: 64cd32f392 (このIDを非表示/違反報告)
扇 - すごくおもしろいです!更新頑張ってください! (2015年7月8日 14時) (レス) id: 012e254ff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2015年6月22日 20時