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◇第二百四十五章◇ ページ3

結局数週間万事屋に入り浸り、すっかりこの生活に慣れてきてしまった。


そんな時、ふと私の使命を思い出したのだ。


そう、両親の命を奪ったアイツを、この世から消し去るという使命を。


貴方「やっぱり、私は行きます」


彼のおかげで、少しだけ心を取り戻し始めた私の言葉。


銀時「……そうかい。やりたい事があんなら、俺は止めねぇよ」


社長椅子に座りながら、外を眺めている。


やりたい事、なんて、そんな生易しい物じゃない。
やらなければならない事。それしか、私にはもう残されていないのだから。


何も未練を残さないように、お辞儀をして部屋から出ようとした時、また彼に止められた。


銀時「Aの目的が何なのかは知らねぇ。それが合ってるのか間違ってるのかも俺には分からねぇ」


外に向けられていた目は、ゆっくりとこちらを見つめた。


銀時「後悔しねぇ道を選べよ」


その目は、今までに見たことの無い色をしていた。


何処か過去を見つめているような、そんな色。


この人もきっと、沢山苦労をしてきたのだろう。後悔をしてきたのだろう。


私が万事屋へ来てから、もう数週間も経っている。というのに、私も彼も自分の事は絶対に話さない。


私は、彼の何も知らない。


こんな穢れた心を持った私が、ここにいて良いはずが無い。なのに、どうしても彼と離れたくないという気持ちが消えてくれなかった。


決心したのに、まだ彼といたいだなんて。駄目だって分かってる。


この家を出ればきっと、この人と会うことは二度と無くなる。
だからせめて、私のことを一つだけでも知って欲しかった。


貴方「……私は、両親を何者かに殺されました」


彼は驚いた様子で、目を見開く。


私が消すべき相手が誰なのか、それはもう分かっている。父親が死ぬ間際に残してくれた、唯一の手がかり。


貴方「その犯人を、私はこの手で絶対に殺します」


脳裏に焼き付いて離れない、路地裏での出来事。


貴方「犯人の名は──」


両親を殺した犯人の名前は









──白夜叉

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ドS   
作品ジャンル:アニメ
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アザラシィー - 更新待ってます。。(;∀;) (2月5日 13時) (レス) @page10 id: 1633d1d6d2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってます。 (11月29日 1時) (レス) @page10 id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
maiko4444(プロフ) - 初めまして!!シリーズ面白くて一気に読んでしまいました…続きを楽しみに待ってます(*´ω`*)(占ツク初心者なので不備がありましたらご容赦ください) (7月8日 12時) (レス) @page10 id: fc040ed077 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい♪続き楽しみにしてました。 (5月26日 0時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
ライキ - 初めまして!夢主ちゃんの両親を○したの誰だよ‼‼早く○ねよ‼‼とか思ってたんですが、○したのが白夜叉なら話は別だぁぁぁ‼‼銀時が白夜叉だと知った夢主ちゃんはどうなるのでしょうか…更新楽しみに待ってます‼ (2022年11月6日 10時) (レス) @page4 id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2021年9月17日 1時

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