◇第二百十六章◇ ページ23
沖田「んで、その天人は誰なんですかィ」
土方「今回の件の主犯だとよ。ウイルスをバラ撒いたど阿呆だ」
天人「誰がど阿呆だ!忘れてるかもしれねぇが、これで一件落着とはいかねぇからな!!」
土方「分かってる分かってる。忘れてねぇよ、薬の事も。今隊の者たちに回収させてるから安心しろ」
天人「な、何だと!?」
おー、さすが行動が早い。慣れてる人は違うわ、やっぱり。いつも忘れちゃうけど、土方さんは真選組の副長だものね。
銀時「ま、そっちの細かい作業はお前らに任せるわ。俺の業務は終了しました」
貴方「そんな事で大丈夫なの?源外さんが納得してくれるとは思えないんだけど」
銀時「大丈夫だろ。だって銀さんこんなに頑張ったんだよ?今なんかこんな血塗れだよ??借金の一つや二つくらい──」
安堵している銀時の懐から、再びジジッという音がし、源外さんのお怒りの声が聞こえた。
源外『銀の字。そんなんじゃまだまだ足りねぇぞ』
銀時「げっ、源外の爺さん……」
今一番話したくなかったであろう源外さんが、よりにもよってこのタイミングで通話を仕掛けてきたわけだ。絵に描いたように嫌そうな顔をしておられる。
源外『ま、借金の半分はチャラにしてやるさ。ありがたく思え』
銀時「ちょっ、待てよ……。死ぬ思いまでして半分かよ、せめてもう少しくらい……」
源外『それほどお前さんの借金が多いって事だ。自業自得だろ』
銀時「嘘だろ……」
全額とはいかなくとも、七割くらいは無しって事にして貰えると期待していたのだろう。それがまさか半分だけとは、そんな溜め込んでたのかこの人は。
土方「総悟。コイツを連行したら俺らも回収に向かうぞ」
沖田「分かりやした。それにしても、此処までしないと隊を動かせねぇって、不便な世の中ですねィ」
土方「本来吉原に警察がいる事自体希有だからな。建物の中にいる連中も連れて行かないといけねぇし、休みなんてねぇよ本当に」
沖田「俺ァもう働き過ぎで死にそうでさァ……」
重い溜め息を一つ吐き出し、不満そうな顔をする沖田くん。確かに、一番体力使っただろうしそりゃ疲れるわな。私ですら疲れてるし。
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時