◇第二百九章◇ ページ16
次郎長「こっちは俺たちに任せな。それに、女子どもをこんな事に巻き込む趣味はねぇが、そこの女もただ者じゃ無さそうだ」
一瞬“そこの女”が誰のことか理解が出来なかったが、こちらを見てニッと笑った顔を見た時、私の事だと分かった。
次郎長「何処の誰かは知らねぇが、別嬪さんの顔にそれ以上傷を入れるわけにはいかねぇ。守ってやれよ、兄ちゃん」
銀時「分かってるさ。テメェも、俺んとこの問題児二人頼んだぜ」
誰が問題児だ、アンタに言われたくないだの文句を垂れる二人の頭を撫で、私と銀時は再度吉原へと向かう事にした。
次郎長「それから別嬪さんよォ」
貴方「Aです、別嬪さんって言われると照れるのでやめて下さい」
何だかこそばゆい。お世辞だとは思うけど、次郎長さん口説き文句言い過ぎですよ。ダンディーで格好いいな、おい。
次郎長「Aか。アンタに後で一つ聞きてぇ事がある。この件が終わったら、ちょいと顔を貸してはくれねぇか」
貴方「?わ、分かりました……」
聞きたい事とは一体何なのか、少し不安だ。答えられる事なら良いんだけど……。
銀時「A、行くぞ」
貴方「あ、うん」
歌舞伎町の事を皆に任せ、吉原へと急いで向かった。
目的地に着いてみると、やはり惨劇は終わっていなかった。それどころか、更に死人が増えている。
貴方「沖田くん、月詠さん……」
土方さんと山崎さんは室内にいるはずだ。だから心配はないだろう。けど、今現在戦闘中であろう二人がウイルスに感染していない保証なんて何処にも無かった。
そこら辺の雑魚にあの二人が負けるとは思えない。でも、ウイルスは別問題だ。感染すれば最後、ワクチン投与以外に防ぎようがない。
銀時「ワクチン完成まで後十分足らず。それまで持ち堪えられそうか」
貴方「分からない。でも、努力はする」
私が力になれるとはあまり思えない。けど、こんな私にもまだ出来る事があるはず。土方さんたちが何とかしてくれるまで、私たちは全力で被害者を一人でも多く減らすだけだ。
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鬼灯(プロフ) - 初めまして…!!続き楽しみにしてました、既に好きです!!!!シリーズ最初にリンクの貼ってあったヒカリ証明論も聴かせて頂きました…滅茶苦茶に歌い方も好みでした((((これからも応援してます!! (2021年9月5日 18時) (レス) id: 9ea7ca46b0 (このIDを非表示/違反報告)
またまた - 初めまして!最高でございます、はい、、大好きです!!!!!これからも応援しておりまする!! (2021年8月4日 1時) (レス) id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - おかえりなさい!続き凄く楽しみにしてました。 (2021年6月19日 6時) (レス) id: 03c126c95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:LAZU(らず) | 作成日時:2020年6月27日 8時