それが嘘だと知っているから/rt☆ ページ24
レイニ様リクエストのTOP4第4弾
リクエストありがとうございます！
★あとがきはuszwページにてどうぞ。
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「レトルトせーんぱい」
甘く柔らかい聞き慣れた声がして振り返る。
短いスカート、第2ボタンまで開けたシャツ、学校指定じゃないぶかぶかのセーター。
「…何か用？」
「冷たくないですか？明後日には卒業しちゃうのに」
3年は自由登校で、今日だけ卒業式の予行練習で登校していた。
生徒会の書記だった俺は自分の置いていた荷物を持って帰ろうと当日に思いついただけだったのに...チラッと横目でドアに立っていた彼女を見遣る。
「先輩いるかな？と思ったらいて良かったあ」
「もう先輩じゃなくなるからな」
「そんな寂しいこと言わないでください」
眉を下げて力なく笑うAは教室の中に入って来た。
「先輩、好きです」
もう数えるのもめんどくさいくらい言われていた。
またか、と溜息を吐きたくなったけれど、俺の袖を掴んだ小さく細い指は震えていた。
Aとの出会いは偶然だった。
体育の時間に足を捻った俺は保健室に駆け込んだ。
入った保健室に先生は居なくて見た目が派手な女子が小さい丸椅子に座って泣いていた。
Aは見た目が派手なだけでその泣き顔は綺麗で思わず痛む足なんて忘れて、たまたま持っていたハンカチをAに差し出していた。
それから毎日付きまとわれた。
受験間際は気も立っていたし、そういう所は気遣えるのだろう、あまり顔を見せなかった。
自由登校になってからは学校にも来なかったから、Aに会うのは、1ヶ月振りくらいだろうか。
俺が何も言わずAを見ているとお決まりのセリフ。
「嘘ですよ、期待しました？」が出るはずだった。
だけど、今日に限って言わない。
でもそれを言われたら俺は何も言えないやんか。
震えてる手をバッと握り返した。
Aはビクッと肩を震わせた。
「お前の好きは聞き飽きた」
今にも泣きそうなAの瞳を捉える。
「だけど、出てく前にもう1度聞いてもいい」
「へっ？」
状況が把握出来ていない顔をしているAは間抜けな返答をした。
そういう素の反応はなんて言うか、そうやな、まあまあ、…かわいい。
「言わんなら俺が言うぞ」
堰を切ったように泣き出したAが俺の胸に飛び込んでくる。
泣きながら言葉にならない好きを繰り返すAの横髪を耳にかけてやる。
見上げたAに眉を下げて笑いかける。
「俺はやきもちやきだから、覚悟せえよ？」
だから今度は100年後ね/uszw＊→←濡らした舞台で祝福を/uszw☆
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luco(プロフ) - 秋菜さん» 素敵なリクエストありがとうございます！楽しんで書かせて頂きます！ (2019年6月7日 1時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
秋菜 - lucoさん» 大丈夫です！ぜひ作って頂けたら嬉しいです！ (2019年6月6日 6時) (レス) id: 8deaf8091c (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 秋菜さん» お優しい言葉ありがとうございます；；夏祭りデート大丈夫です！学パロじゃないということはお相手はｼﾞｯｷｮｼｬということでよろしいでしょうか？ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
秋菜 - lucoさん» いえいえ！此方こそ無茶なリクエストをしてしまい申し訳有りませんっ！では、学パロではない夏祭りデート系は大丈夫ですか？ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 8deaf8091c (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 秋菜さん» 秋菜様はじめまして、コメントありがとうございます！作品お読み頂けた上にお褒めの言葉嬉しいです。リクエストは受け付けておりますが、当方パロディは学パロかアイドルパロ以外は技術が乏しく難しいです。折角リクエスト頂けたのに申し訳ございません；； (2019年6月5日 21時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年7月31日 10時
