続く日々もきみとありたい/ky＊ ページ1
腕組みをしていたら朝になった。
もう5:00は朝だよね？紛れもない朝。
始発動き出したら朝だからね、朝。
ガチャと鍵を開ける音がしたけど迎えに行かず、リビングでゲンドウポーズで彼氏を迎えた。
忍び足でここまで来たのか、玄関の鍵を開ける音しかしなかったけど「げ」と言う声が背後から聞こえた。
わたしはそのままの体勢で「朝帰りなんて大層なご身分ですこと」嫌味たらしく言葉を放った。
キヨは焦った感じでわたしの目の前に移動してきた。
「いや、ちげーんだって…」
「いや、もういいです、キヨにとってその程度の女ってこと、ただの飯炊き女ってことでしょ？」
自分で作って並べた豪華な食卓を見やる。
キヨは、はあと深いため息を吐いて「だから聞けって」とイラつきを見せた。
いや、イラついてんのこっちなんですけど？
「……別れる」
「はっ？」
「キヨの誕生日、記念日だってこと知っての朝帰りって最低、信じらんない」
「おい」
腕を掴んできたキヨの手をパシッと振り払う。
「荷物は後日いない時に取りに来ますから」
「待てって」
思った以上に腕を強く引っ張られてバランスを崩して倒れそうになった所を抱きとめられて、そのまま強く抱き締められた。
我を失うくらい怒ってたはずなのに、キヨの匂いとか大きな手に包まれて幸せを感じてしまう自分がいるのも事実だった。
「やめて……離して……」
「やだ」
子供みたいなことを言いながらも抱き締める力を強められる。
「別れる理由100個あるなら、俺はAと居たい理由100個言うから」
そう言ってわたしの顔を見たキヨはキレイな指でわたしの目から溢れる涙を拭ってくれた。
「忘れてたわけじゃない、連絡しなかったのは悪かった」
ジッと涙目でキヨを見ていると、「だから……」と言って眉を八の字にしてから揺れる瞳でわたしを捉えた。
「別れるなんて……言わないで」
はあ、と今度はわたしが深いため息を吐くと、わたしより遥かに大きい身長の男がビクッと肩を震わせた。
「駅前のケーキ毎週1個買ってくるの1ヶ月続けたら許す」
「えっ、ほんと？」
腕組みをしながら、「ほんと」と笑うと「ほんとのほんとのほんと？俺のこと好き？」と聞いてきた。
結局は怒ったって惚れた方の負けなんだ。
「好きじゃなかったら怒らないから」
「別れない？」
「……別れない」
「じゃあさ、仲直りに、しよ？燃えるよ？」と怪しく迫ってきた。
「調子に乗るな」と頭を優しく叩いたけれど、まんまとその腕を掴まれてしまった。
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luco(プロフ) - 秋菜さん» 素敵なリクエストありがとうございます！楽しんで書かせて頂きます！ (2019年6月7日 1時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
秋菜 - lucoさん» 大丈夫です！ぜひ作って頂けたら嬉しいです！ (2019年6月6日 6時) (レス) id: 8deaf8091c (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 秋菜さん» お優しい言葉ありがとうございます；；夏祭りデート大丈夫です！学パロじゃないということはお相手はｼﾞｯｷｮｼｬということでよろしいでしょうか？ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
秋菜 - lucoさん» いえいえ！此方こそ無茶なリクエストをしてしまい申し訳有りませんっ！では、学パロではない夏祭りデート系は大丈夫ですか？ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 8deaf8091c (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 秋菜さん» 秋菜様はじめまして、コメントありがとうございます！作品お読み頂けた上にお褒めの言葉嬉しいです。リクエストは受け付けておりますが、当方パロディは学パロかアイドルパロ以外は技術が乏しく難しいです。折角リクエスト頂けたのに申し訳ございません；； (2019年6月5日 21時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年7月31日 10時
