膝の上の銃撃戦 ページ19
一体どんな状況なんだろうと全くもって内容が入って来ない洋画の銃撃戦を眺めていた。
全神経が膝の上へ注がれていた。
寝息と共に揺れる髪がふわふわと上下している。
心臓痛い……と言うか膝枕で顔面をこちら側に向けるってあまりにもえっちで無理……と言うかキヨくんの顔面がわたしのお腹周りにあるという理解不能な現状マジで把握出来ない。
左手に持っていたスマホを親指で触ると時刻は既に夕方だった。
「A、映画好きでしょ？」
雑談を終えてからネトフリTVに繋いで映画観ようと提案してきたキヨくんに言われた言葉にいつもの違和感を覚えた。
わたし映画好きなことキヨくんに言ったっけ？
1週間送り迎えをしてくれた中でいろんなこと話したりしたけど映画の話はしていないような。
言われた通りわたしは残業がない水曜日は毎週映画館に通うくらい映画は好きだ。
水曜日は「どこかへ寄る？」と聞かれたけれど映画を観る気にはなれなくて「いえ」と答えたのは、はっきり記憶している。
でも映画なんて好きな人多いし「お母さん好きでしょ？」みたいな軽いノリだろう。
2本目見終わったあたりからキヨくんが眠いと言い始めた。
寝たらごめんねと謝っていたが発言通り3本目開始5分で首取れるんじゃないかと思うくらいぐらついてて大丈夫ですか？と聞こうとした瞬間に肩に頭を預けられた。
驚いて硬直して「キ、キヨさ〜ん？」とくん付を忘れた程だ。
と言うかよくよく考えればキヨくん呼びってめちゃ恥ずかしい感じなのでは？
レトさんがキヨくんとか呼ぶから普通みたいな感じするけどキヨくんをキヨくんとか呼んでる人はTL上ではごく稀だ。
そんなことを考えていたら肩から頭がずれて膝の上へとそれはダイブしてきた。
……か……か……顔が……イイ！！！！！！！
そこから10分くらいは顔がいいことしか把握出来なかったけど段々と我に返り今では賢者タイムへと突入していた。
画面が真っ暗になったTVと雰囲気出そうと言い出して電気を全て消された部屋でキヨくんを膝枕してる現実が来るなんて数週間前のわたしに言っても信じやしないだろう。
実際に今のわたしもこの現状信じてない、夢かもしれない。
「心臓に……悪い」
「俺がこんなこと本気でやってると思ってる？」
膝の上から声がしてバッとキヨくんの顔を見ると瞳を開けてわたしを見上げていた。
のそっと起き上がったキヨくんと自分の心臓の音がわたしの全身の動きを止めるかの如く近付いてきた。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なみの - えっ！？返信ありがとうございます・・過去作なので返して頂けるとは思ってませんでした。 (11月5日 13時) (
レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» コメントありがとうございます。ヤンデレと言うより情緒不安定なだけのメンヘラになっちゃったような気もするのですが…エモ感じて頂けて何よりです！ (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ヤンデレキヨさん最高でした。エモ過ぎて泣いちゃった・・・ (10月15日 3時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 末永くお幸せにいいいいいいい((殴 (10月15日 3時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 赤の黒犬さん» コメント通知が死んでいて気付かずレスがかなり遅くなり申し訳ありません。感想コメントとても嬉しかったです。後半ネタばらしは最初から決めていたのですが私も書いてて楽しかったです。私がメンヘラヨさんを書くにあたって気にした点を全て気付いてくださり嬉しいです (2022年10月2日 22時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年10月14日 7時
