ガラスのアイラブユー-1- ページ32
レトルトside
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Aから金曜日に時間作れる？と連絡が来てから数日経った。
明日がその金曜日だ。
何か話したいことがあるのは明確だった。
そろそろ確実に振られるだろうなっていうのはある程度予想はついていた。
俺は意外な人物に呼び出されて、映画館に併設されているショッピングモール内の働いている人なら誰でも使える休憩室にいた。
バイトのシフト時間が終わるの大体一緒だったはずなのに何分待たすねんと少しイラついていた時だった。
「ごめん、お待たせ」
遅いわと文句は垂れたが、プライベートで会うのは何年振りとかで違う意味で心臓が跳ねた。
「で、話したいことあるんやろ？」
「まあ……」
歯切れの悪い返事をしたと思ったらこっちを睨んできた。
「Aのこと、ぶっちゃけどう思ってるの？どうしたいの？」
単刀直入ドストレートド直球。
昔からこいつのこういう所が苦手でこういう所が好きだった。
「それ歩美に関係あるん？」
俺はぶっきらぼうに答える。
歩美は、高校時代付き合っていた、俗に言う所の��前の彼女��だった。
周りの噂に流されて、歩美のことを信じずに傷付けて別れた。
当然、俺が悪いことはわかっていたけれど、自己愛欲が強い俺はそれが受け入れられないまま歳を積み重ね、人を、特に女を信じられないまま今に至る。
それを変えてくれたのがAだった。
周りからの俺への目が厳しかった時、周りに流されず俺の話を真摯に聞いてくれて俺のことを信じてくれた。
素直で明るくて優しくて、そんな所に惹かれていった。
でも信じることが出来なかった。
正直Aのことは好きだった。
でも、また裏切られたら？
俺がAのことを信じられなくて傷付けたらと思うと、踏み込めなかった。
俺のことを嫌わせようといろんな女の子と遊んだり、��前の彼女��を理由に遠ざけようとしたが効果なんて全然なくてそれでも好きだと言ってくれた。
「俺はAのこと…………好き」
そう呟くと歩美は目を見開いて驚いていたが嬉しそうな顔をしていた。
その時、「ここ閉まるんで帰ってください」と掃除員の人の声がした。
「もういい？」と尋ねた俺に歩美はあと少しだけと言い「スタッフルームに移動しよ！あそこなら25時まで空いてるし」
時刻は既に23時をまわっていた。
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luco(プロフ) - 秋葉さん» 秋葉様、コメントと、丁寧に読み込んで下さりありがとうございます。君をこんなふうにできるのは-2-をもう一度読んでくださるとわかるかと思います。自覚はしていないけど周りから見ると...って感じです。それでもわからなければまたご質問頂ければお答えします。 (2018年8月17日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
秋葉(プロフ) - すごく面白かったです！ただ、私の読解力がなくて、キヨさんが初恋ってなんでか分かりません……ヒントとか頂けないでしょうか？ (2018年8月17日 0時) (レス) id: 7505b4bacb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 咲良さん» 咲良様コメントありがとうございます！具体的な感想もとても嬉しいです。全ての人に救済をしたかったのでそれが出来ていたようで安心しました。心に響く感想ありがとうございました！ (2018年8月15日 3時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - コメント失礼します！Another Story4の来世ではきみと、でタイトルから泣いてしまいました.. 色々な視点から物語が読めてとても素敵な作品だと思います！わたしはハッピーエンドが好きなので終わり方もとても良かったです。文章が変になってたらすみません、、！ (2018年8月15日 2時) (レス) id: 50485c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - 煎茶さん» 煎茶様、コメントありがとうございます！少し、物語の転結急いでしまった感があるのですが、お褒めいただき嬉しいです。こちらこそありがとうございます……！ (2018年7月13日 13時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年6月11日 2時
