Supplement Story:此処から ページ45
第23話 supplement
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「存在意義？」
もう過ぎたことやし掘り返して聞くのもどうなん？なんて思っていたけどガッチさんが言ってた言葉をAちゃんがどう捉えて感じていたのかが気になりなるべく重い感じにならいように問いかけたのは俺がプロポーズ紛いのことをした次の日のことだった。
引越しは週末にしようということになっていたからその日も仕事終わりのAちゃんを家に迎え入れいつも通りの夕飯時間を共にした後のまったりした時間を狙ったと言っても過言ではない。
「なるほど、そういうのもあったかも」
言われた言葉を頭の中で反芻しながらいかにも考えてますみたいに目玉を上に向けながら「う〜ん」と声を出していたからそういう訳ではないのかもと期待したのに返答は同意と同義のもので「えっ」と大きめな声が出てしまった。
「モヤモヤとした気持ちはあったけど、もともと上手にそういうのを言語化するのは苦手だし、第三者視点だと冷静に分析出来てる気がする」
「そ、そうなん？今の返答、十二分に頭の良い感じでレトルトさん困り眉直りませんけど？」
クスッと笑ったAちゃんは未だに下がってる俺の両眉の先端に指をあてるとグイッとそれを上にあげた。
「依存するのは良くないけど」
それでも、と続けたAちゃんはどこか懐かしむような顔をしていた。
「レトくんが存在意義くれたじゃない？」
そう言ってそっと俺の手の甲に柔らかくて小さい手の平を乗せてはにかんだ笑顔の中に俺は飛び込むように顔を近付けた。
☆
第14話 supplement
「まあ、別にいんじゃないの」
心配してくれたうっしーにはちゃんと報告せなと思って4人で集まる時間より少し前に個別に撮影部屋に来て貰った。
「どうりでこの部屋がまた殺風景に様変わりした訳だ」
何も考えてなさそうで観察眼だけはあるうっしーは口角をあげて俺を見た。
「愛情もただの情に変わるのはありきたりな話だしそれが直線上にあるなら情もきちんとした愛情に変わるってのもありなんじゃね？」
まあ、俺もあの時、冷静じゃなかったしそもそも人の恋路にとやかく言える大層なご身分な人間なんてこの世にいるわけねーしなと言い俺の肩をぽんと叩いた。
「��ここから��だけどね」
「詰まったら��いままで��の存在に頼るのもありよりのあり」
親指で丸を作ったうっしーに「そういうんはちょっと」と言いつつ小さい声で「あんがとね」と呟いた。
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luco(プロフ) - 赤の黒犬さん» ずっと温めてきた作品だけに思い入れが強いので真っ直ぐに作品を読んで褒めて頂けて感無量です…！彼だからこの結末になって彼だからこその作品になった気がします。とp4の関係性が大好きなので気を遣って書いたので気に入って貰えて良かったです！ (2021年8月18日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
赤の黒犬 - 普段常識人だからこそこういう禁断の恋一歩手前のレトさんが凄く輝いている気がしました。lucoさんの人選が流石過ぎます。今回の世界線はそれぞれの立場が切な過ぎて胸痛いです。その分報われて感動でした! それに今回は特にtop4の関係性が見えて最高でした! (2021年8月9日 3時) (レス) id: d5158b45c8 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - ゆりさん» ゆり様コメントありがとうございます！感情直球とっても嬉しいです！！読んで頂けて本当に感謝です（；_；） (2019年10月11日 11時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - すごくすごく好きです。お疲れ様です！ありがとうございます！！ (2019年10月11日 10時) (レス) id: 284b51d183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年3月8日 1時
