どこかで見た視聴者反応 ページ23
指定された駅に着くとガッチさんがいた。
「あれ？来たんだ」
「何でやねん」
少し驚いた様子で見ていたスマホをポケットにしまい込んだガッチさんの言葉の意味がわからず怪訝な表情になる。
「いや、休日だしあの子はいるんでしょ？」
「まあ……そうやねんけど」
ガッチさんはカミングアウトした時もそうだったけど俺の気持ちに少なからず勘付いてるようで今も何となく嫌〜な感じでニコニコしている。
「飯作ってくれてたんやけど、気になることあってこっち来た……もちろん謝ったよ？急やったのもあるし」
何で俺はガッチさんにまで言い訳してんねやろ。
ガッチさんは「ふ〜ん」と相槌を打つと「精神的には安定してきたのかな？」と質問をしてきた。
「どういう……意味？」
「誰かの為に飯を作ることが彼女の中の存在理由じゃなきゃ問題ないか」
俺が不安そうな顔をしたことに即座に察知したガッチさんは慌ててフォローの言葉を投げ掛けて来た。
皆まで言ってるの気付いてんのかな……まあ、ガッチさんが言いたいことはわかる。
最初に飯を一緒に食おうと提案したのはただの思い付きだったし、外に出る理由付けの為でもあった。
Aちゃんが誰かの為に飯を作る習慣があったのなら失ってしまったそれの代わりに俺がそれになれればみたいなこと少しも考えてないと言ったら嘘になる。
気にはなったけど前に「レトルトさんがいない時に死ぬのはご迷惑になるのでそんなことはしません」と冗談で言っていた。
連絡したかったけど、何度も謝るのは違う気がするし、結局何も出来なかった。
早めに帰ろう、それがいい。
「小腹空いてませんか？温めますよ」
そう言って笑って出迎えてくれる、そんな気がした。
うっしーと合流して駅から出た時に見覚えのある光景に驚いた。
「ここ、何年か前によく焼肉行ってたとこやん！」
「おー、そうだな、よく覚えてんな」
「お前ら2人べろべろにいつも酔っ払ってるから記憶がうろ覚えなんだろ！」
キヨに連絡入れたけど連絡ねえからどっかで時間潰すかのうっしー案に乗って、歩いてたら目前に出会したカフェに入ることにした。
店内の空いた席を探して歩いていたら「あれ？」と声が聞こえた。
声の主を見ると俺らの顔を見て驚いる女の人がいた。
俺らの顔見てわかるってことは相当な視聴者だな、厄介なのに出会した。
しかし、その人と対面して座ってる奴はどこからどうみても、
キヨくんだった。
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luco(プロフ) - 赤の黒犬さん» ずっと温めてきた作品だけに思い入れが強いので真っ直ぐに作品を読んで褒めて頂けて感無量です…！彼だからこの結末になって彼だからこその作品になった気がします。とp4の関係性が大好きなので気を遣って書いたので気に入って貰えて良かったです！ (2021年8月18日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
赤の黒犬 - 普段常識人だからこそこういう禁断の恋一歩手前のレトさんが凄く輝いている気がしました。lucoさんの人選が流石過ぎます。今回の世界線はそれぞれの立場が切な過ぎて胸痛いです。その分報われて感動でした! それに今回は特にtop4の関係性が見えて最高でした! (2021年8月9日 3時) (レス) id: d5158b45c8 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - ゆりさん» ゆり様コメントありがとうございます！感情直球とっても嬉しいです！！読んで頂けて本当に感謝です（；_；） (2019年10月11日 11時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - すごくすごく好きです。お疲れ様です！ありがとうございます！！ (2019年10月11日 10時) (レス) id: 284b51d183 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年3月8日 1時
