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そんな顔で笑うなよ ページ31

レトさんに外に連れ出され言われたことで断片的だったものが高速で頭の中で組み立てられた。

て言うか、その前に俺の好きな子知ってるやろって失言じゃね?
好きなことくらい知ってたけど直接好きとか聞いてねぇけど……ま、いいか。

あの俺がイキって実況論語ったのってAだったんだな、多分。
髪型も前とは違うし、何より意識が朦朧としてたからあまり顔も見えてなかった。
ただ、背中摩ってくれたり、悲しくないけど戻してる時って涙が出るからそれ見て遠慮がちに頭を撫でてくれたり、体調気遣って時計確認しながら数分置きに水渡してくれたりして、なまら優しかったことだけは覚えてる。
もう2度と会えないけど、良い子だなって、そう思ったっけ。

「先戻るわ」

店の中に戻るレトさんを無言で見送った。

見覚えのある顔、そして声。
全部が全部思い出した訳じゃないけど、何となく抱いていた好きと言う気持ちの理由に気付き、どこか違うと思ってた鍵がピッタリとハマッた。
そう考えると飯に初めて誘った時の切ない瞳の理由に少なからず期待しちまう。

とは言え、Aは気付いてたのに何も言って来なかったには訳があるはず。
Aとゆっくり話したかったけど連絡手段も無けりゃ、2人で落ち着いて話すことも拒否られるはずだし、どうすりゃいいんだ。

「とりあえず戻るか」

ひとり呟き店に戻って便所に寄って出た瞬間、

「あ!キヨ?」
「うおっ、あやちゃんか」

ん?あやちゃん?
そうだ、そういや店長云々言ってたしここに来てたのか、盲点だった。
てことはもちろん……

「Aに会いたいの?」
「や……まあ……」
「お、素直、その前にお友達紹介してよ〜♡」

ガッツリ腕に絡み付かれた。
だけどあやちゃんは何だかんだ言ってAとの架け橋になってくれる。
邪険にはせず引き摺るように部屋まで連れてった。

「ごめん、便所で捕まった」と放り投げるとガチ牛と仲良く話し始めた。
溜息を吐いてもう1度頭の中を整理させようとその辺にある飲み物を喉元に流し込んだ。
あ?んだこれ、酒じゃん。
レトさんに注文パネルどこ?と話しかけてる間にあやちゃんが何か言ってどこかへ行ってしまった。
相変わらず嵐のような奴と思いながらタッチパネルを眺めてたら、ドアが勢いよく開いた。

「あ……A」

そこには目を見開いたけど、頑張って作りました的な微笑みを浮かべたAが立っていた。
今まで見た中で1番下手くそな作り笑顔だった。

ただ、ひたすらに、だきしめたい→←重なる鍵を差し込むように



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設定キーワード:実況者 , キヨ , 長編   
作品ジャンル:恋愛
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luco(プロフ) - siratama〇さん» siratama〇様、コメントありがとうございます!初の学パロ以外での長編ですので読者の方の反応が気になっていたのですが好みと言って下さりとても安心しました。そして長編に対しての励ましのお言葉もありがとうございます!とても嬉しいです。頑張ります! (3月9日 22時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - 好みof好みです。長編苦手だと仰りますが胸を張って得意だと叫べるレベルで素晴らしいです。素敵なお話ばかりで読むのが楽しみの1つになっています。ずっと応援しております、頑張って下さい! (3月9日 20時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:luco | 作成日時:2019年3月7日 1時

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