まともな思考じゃなくても/gtmn ページ31
【実l況l者】かつての未来に乾杯を【リクエスト】
「まぁね、大人ですから」の後日談のお話。
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「なに？これ」
帰宅と同時に渡した袋と俺の顔を交互に見遣り謎とばかりの顔を向けるAは腕時計で日付を確認するのも手馴れてきたようだ。
Aが身に付ける小物は男物が多い、腕時計、大きめのゴツめの指輪は中指に、頭が小さい割に大きいキャップはすぐに顔が隠れる。
それでもそれらを使用しているのは俺からのプレゼントだから。
大人の割に余裕がないのがうかがえるかもしれないけれど、Aは知ってか知らずか何でも喜んで身に付けてくれるのを俺は知っている。
常々俺のことを「ずるい」と称するAの発言は案外、的を得ている。
ともあれ、Aは当たり前だけど普通の女の子で、可愛いものが似合う。
「今日、何かの日だっけ？」
記念日なんてのは細々と覚えてる男は少ない。
俺だって例外ではない。
それこそAが覚えててまた俺が忘れて「もぉ」なんて言われながらも許してくれるAに甘えるって流れが確立しつつある。
「この前のハロウィンのお礼」
一言だけ呟くとかけていた眼鏡をテーブルに置いてソファに腰掛けてるAの隣に座った。
「……ハロウィン……？」
心底わからないと言いた気な瞳で見上げられてニコニコと微笑んだ。
「悪戯してくれたでしょ？」
確信犯みたいな顔でAの顎を触ろうとしたら遮られた。
「あ、あれはどっちかって言うと」
そこまで言って口ごもる。
俺の恋人はいつまでも初心で大人の心をくすぐるのが非常にうまいわけなんですよ。
「だから今日はこれ着て俺に悪戯させてよ」
袋を抱きしめていたAは「……え？」と目を丸くすると急いで袋を開けて中身を確認した。
「あ、え……？」
中から出てきたのは割と可愛い感じのエプロン。
「俺は紳士だからコスプレなんてのは可愛い彼女にさせませんからね」
エプロンを広げたまま固まるAの顔を覗き込んだ。
「普段使い出来るものをね」
どんどん顔が真っ赤になってきたAの腕を掴んで男物の腕時計と指輪を外してその手に唇を落とし込めば完成、かな？
「……悪戯させてくれるよな？」
自分で贈っといてなんだけど、そんな陳腐な小物よりも俺のモンって証をさ、ちょうだいよ。
だって、何でもない日でも、Aを愛していいのは俺だけでしょ？
俺だけ見て、ちゃんと好きでいて。
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luco(プロフ) - かりんさん» かりん様、温かいコメントありがとうございます！gtさんのお話はなかなか慣れないのですが読みたい方がいらっしゃるので今回頑張りました！次回作も最後の方に出すつもりなので楽しみにして下さると嬉しいです！ (2019年8月6日 0時) (
レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 完結おめでとうございます！いつも楽しく読ませてもらっていました。gtさん大好きなので今回gtさんのお話が沢山あってとても嬉しかったです！次回作も読ませていただきます！ (2019年8月6日 0時) (レス) id: e9726304d4 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんご様、完結おめでとうのお言葉ありがとうございます！ドルオタなのでドルパロが大好きなもので.......お褒め下さり嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こんばんは！完結おめでとうございます！ドルパロ良いですね！長編が楽しみです！頑張ってください！ (2019年8月5日 21時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - りんごさん» りんご様こんにちは！同担様でしたか！中々同士様がいらっしゃらないので嬉しいです。新作もお読み頂けてありがとうございます(*¨*)例に漏れずドルパロでしたがお褒め下さり嬉しいです。 (2019年7月29日 18時) (レス) id: 2a3978e9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2019年5月18日 5時
