きみのFavoriteになりたい ページ6
「とりあえず、テスト対策するか」
「え？今から？」
「今からっつったって中間なんてすぐだぞ？お前勉強出来んの？暗記得意になった？」
真顔でズバズバと心を抉りとってくる。
いや、ほんと待って。
指輪でわたしのライフ0だからやめろください。
「何が苦手？」
「日本史とライティングあたり」
「まあ、じゃ今日はとりあえずライティングやるか、教科書出せ」
まあ、わたしは……先生として好きだし何とも思わないけど口悪いし下ネタ多いし女の子の生徒さん他にもいるのかな？
他にも仲の良い女の子の生徒さんいるのかな？
彼女にはなれなくても1番のお気に入り生徒くらいにはなりたかった。
「ねえ」
教科書を出しながらキヨ先生を見るとキヨ先生は丁寧に目を合わせてちゃんと話を聞いてくれようとしている。
心臓に悪い。
さっきから心臓が早くなったりゆったりになったり健康被害がヤバい。
「キヨさあ、他にも女の子の生徒いるの？」
「突然の距離感の詰め！」
「あっ、ごめんキヨ先生」
「別にいいけど……まあ、察しろ！下ネタ言う口の悪い髪が赤い大学生に大事な娘預けるのAのカーチャンぐらいじゃね？」
ほんの些細なことだけど、唯一なことがひとつあるだけで、何だかとても嬉しかった。
「ちゃ、ちゃんと男の生徒いっかんな！」
焦ってるキヨ先生はどことなく可愛くてふふっと笑みが零れた。
笑っていたら顔をジッと見られていることに気付いて急に背筋に緊張が走った。
「な、なに？」
「大人になったね」
柔らかく微笑むキヨ先生の顔には見覚えがあって泣きそうになった。
意識せずとも顔に熱が集まる。
「キヨ先生は髪が赤くなりましたか？」
「黒染めしたんだけどなー、襟足だけ色抜けちった」
「そういうあれなんだ」
くるくるとペンで襟足をいじるキヨ先生。
それでも綺麗だと思っていた細くて長い指は相変わらずだった。
アフターフォローの後、待っててくれたはんちゃんと帰ってる時に「ねえ、もうさ、顔が恋してるよ」と指摘されてしまった。
わかってたけど友達から言われると嫌でも再確認させられてしまう。
「バッドエンドは好きじゃないんだけど……」
「んー、案外そうでもないかもよ？」
何の確証もなくそんなことを言う子ではないはんちゃんは「ちょっと調査中だから待ってて」と唇に人差し指を当ててニコニコと笑っていた。
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なみの - 返信ありがとうございます！まだ占いツクールやってるみたいで嬉しい(？)です。これからも応援しております・・！ (11月5日 13時) (
レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» お返事遅くなりすみません。コメントありがとうございます！お友達の神絵師に表紙頂いちゃいました…！背景に全ての要素入れて貰ったので併せて見て頂けると嬉しいです。かっこいいヨさん目指してたので伝わってて良かったです。 (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 最初の絵、背景に色々描いてあったけどちゃんと要素入ってたんですね！細かい、、 (10月14日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 見ました・・・泣いちゃった・・・純愛っていいね。キヨさんかっこよすぎるよ、、、 (10月14日 19時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ぎゃっ話まだ見てないけど神絵師様じゃないですか！！ (10月14日 14時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：luco
| 作成日時：2018年9月26日 3時
