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real reasonはいらない ページ42

「何言い訳してんだ、ぶっ飛ばすぞ」

机のトントンの速度が異常に速い。
わたしの記憶が正しければこの人、わたしにキ、キス、キスをしてきたなんて甘い空間があったはず。
こんな情緒もクソもない、こんな小娘の気持ちひとつわからないヤンキーがわたしなんかにキス……したんだよ!!

「好きでもない女にキスしてきたくせに」

ボソッと嫌味たらしく言い返すと「そんなのはテメェの妄想だ」なんだの言い散らかすけど、文化祭終わった後の初めての塾の時に「そういや、聞き忘れてたけど何でキスしたの?」と聞いて飲んでた綾鷹全部吐き出してそこらへん綾鷹まみれにしてたのはどこのどいつだ。
「いや、あれは、その、気道確保……?」と意味のわからない回答してたくせに。
結局したんだと思ったけどそれ以上、話を蒸し返すのは辞めた。

聞く所によるとわたしは脱水症状でぶっ倒れたらしく水を飲ませなきゃで大変だったと言ってたからどうせその類いだろう。
変な期待して傷付くには深入りしない方がいいことくらいわかる。
……ちょっと大人になった気分、子供扱いされることもないかなと自慢気にキヨ先生を見上げた。

「大学受かる気ねーのか、このガキ!!勉強しろバカ!!」

文化祭、体育祭とイベントに浮かれ放題で散々な点数をとったキヨ先生の小テストで頬を叩かれた。

「あー、ビンタだ、虐待!暴力!」
「これは教育的暴力ですぅ〜」
「……望月さんに言い付けてやろ」
「何か、ここに蚊がいてさ〜、いや〜、蚊から生徒を守る俺って超優しいな〜」

切り返しがうますぎて声に出して笑ってたら急に優しい顔をしてきた。
心臓に悪い。

「元気になったな、もうすぐ受験だから、それまで頑張ろうな」
「……わかってる」

頷く振りをして俯いて出てきそうになった涙を隠した。
全てわかっているのだろうか、わかってて気付かない振りをしてくれてるのか、大きくて優しくて大好きなキヨ先生の手で頭をぽんぽんと撫でてくれた。

そうこうしてる内に、受験日が迫ってきた。
「あまり詰め込み過ぎも良くねーぞ」とか何とか自習室で勉強をするわたしを見ると必ず声を掛けに来てくれた。
学校でもそこまでピリピリしてる訳じゃないから普通に過ごしてるし、詰め込みすぎてるって訳じゃないけどやっぱりそれなりに緊張くらいする。

そう言えば何となくわかっていたけど文化祭後、ヒラくんに告白された。
「ケジメだから気にしないで」と最後まで優しいヒラくんに、ごめんねしか言えなかった。

揺れるGreen Amulet→←Snow Whiteを目覚めさせるのは-5-



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なみの - 返信ありがとうございます!まだ占いツクールやってるみたいで嬉しい(?)です。これからも応援しております・・! (11月5日 13時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
luco(プロフ) - なみのさん» お返事遅くなりすみません。コメントありがとうございます!お友達の神絵師に表紙頂いちゃいました…!背景に全ての要素入れて貰ったので併せて見て頂けると嬉しいです。かっこいいヨさん目指してたので伝わってて良かったです。 (11月2日 8時) (レス) id: 4134a90f62 (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 最初の絵、背景に色々描いてあったけどちゃんと要素入ってたんですね!細かい、、 (10月14日 19時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - 見ました・・・泣いちゃった・・・純愛っていいね。キヨさんかっこよすぎるよ、、、 (10月14日 19時) (レス) @page50 id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)
なみの - ぎゃっ話まだ見てないけど神絵師様じゃないですか!! (10月14日 14時) (レス) id: 20a9a81cbb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:luco | 作成日時:2018年9月26日 3時

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