検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:4,122 hit

ページ2

はいはと「はぁ…はぁ…あともう少し…!」


通学ラッシュをとうに過ぎ、元気なおば様方の世間話が聞こえる通学路を走っていた。


時刻は8時23分。家から学校までは走って10分程。


今年からは寮を選ぶことだってできたはずなのに。


クラフト学園で起こった凄惨な事件から5年。


学園は国からの資金援助で立て直しただけでなく、


その資金を持て余し寮まで建設することが出来たという。


その寮が、今年度の1年生から解禁となっていたのだった。


どうせ家から近いから、と舐めていた。


河川敷を走り抜けると、ようやく学園の校舎が見えてきた。


ラストスパートを掛け、息も絶え絶えで教室に飛び込んだ。


はいはと「お、おはようございます!!!!」


教壇には担任のげじげじくん。そうだった。1限目は生物だった。


げじげじ「はい、おはようございます。…遅刻は良いとして、これからはちゃんと早く起きるように。急いで事故にでも遭ってしまったら元も子もありませんから。」


そう釘を刺されつつも、自分の席に滑り込んだ。


ふにゃんとりー「ごきげんよう、はいはとさん。」


隣の席の彼女は、ふにゃんとりーと言って、この町有数の資産家の孫らしく、皆に一目置かれる生徒だった。


はいはと「お、おはよう」


何の変哲もない一日が、今日も始まる、筈だった。

2→←名簿



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
31人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

れるらる(プロフ) - 続編!はひはと君が主人公なんですね‼︎凄い楽しみです! (2022年7月22日 4時) (レス) @page3 id: f868f3bf45 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:fin_らっきー | 作成日時:2022年7月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。