制作裏話とか短編とか (ページ4)

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王様ゲーム　いもむしの話ページ4

隠れた小屋の奥でぼーっと天井を見つめていた。

こうなってもう数日が過ぎたのかもしれないし、数時間かもしれない。

外した仮面は腹の上でぐしゃりと握り潰した。

目だけ動かすがわどもやちもいない。いない？

力が入らないのでゆっくりと起き上がる。

いもむし「誰か…いないのか？」

ふらつきつつ立ち上がるとろぜぴんが足元ですやすやと寝息を立てていた。

少し開いた扉の隙間から外を覗くと、

血に濡れたナイフを持っただみともと、地面に倒れ伏したわどるどが目に映った。

やち「……うわああああ！！！！」

気が動転したやちはだみともに思い切り体当たりを食らわせた。

不意を突かれ転がっただみともをやちはもう一度蹴った。

抵抗しようとしただみともは反動で転がり、崖から落ちた。

……正気を取り戻したやちはわなわなと震える。

やち「だいじょうぶ、だいじょうぶ、やちは正しい、やちは＿＿＿＿っ！！！」

がくりと膝を折るやち。バキバキと内部から何か硬い物が折れる音が響く。

やち「はっ…………あぐっ…………はぁっ………」

痛みに悶えるやちをよそに罰は下った。

次の記憶は、ゴリラビからの着信音だった。