【ハイキュー!!】I am so Lucky Man!

◆02◆ ページ5

菅原先輩が隣に並んでいる。
そして現在午後六時頃ってもう最強の時間帯じゃないですかっ！

「……先輩、幸せですっ！」

思いのままを告げると、菅原先輩はしっかり顔を赤くしてくれる。
もう、そういうところも《赤のあの人》にそっくり！

「俺も幸せだよ。……Aちゃんのことずっと好きだったから。」

何それ、更に《赤のあの人》っぽい！
そこで更にしりとりして必死に語尾を《あ》か《す》にさせようとしてほしい！

「あー！何か恥ずかしいっ！Aちゃん、しりとりしよう。」

しりとりキタコレ！
大体望み通りってもうこれ禿げる、禿げちゃう！

「じゃあ私から！しりとりーっ」
「りんご」
「ごま」
「ま……まっマッキー！」
「金星！」
「いッ……いー……いか！」

自分で今イスって言おうとしたよ絶対この人！
やだもう、本当に《赤のあの人》みたい！
じゃあここは、ちゃんとノッてあげよう。
生で聞きたいというのが本音ですけれどもまあ学校一似てる人に言われるならいいや。

「からすっ！」

さあこい！
《好き》っていうんだろ！

「……ッ好き。」

頂きました、《好き》！

「むふふ、私の好きな人みたい。」

満面の笑みで言ってみると、先輩は本気で、

「え、誰？誰のこと？」

って心配そうに聞いてくる。
心配しなくても大丈夫ですよー、だって一般人は手が届かないから。

「嵐の、櫻井君！」

私の本命はいつだって《櫻井君》。
《櫻井君》以上の人は、今のところ居ないんです。

　安心した菅原先輩を送り届けて、一人夜道。
誰か楽しい奴と会いたいなーと思ったら、後輩に遭遇した。

「きゃあ！飛雄ちゃーん！今日も可愛いねえ！顔は濃くないけどやっぱり溢れ出る《潤之助》感」
「Aさん、お疲れ様です。……そろそろ放してほしいです。」

《放して》と言われて放す人がどこにいるかってねぇ。
居ないですよ。
何か《ニノ》うつった気がする。

「だってー、潤之助の筋肉触ってみたいじゃーん。」
「俺はその潤之助じゃないっすよ。」
「いいのー！……ところで飛雄ちゃん、何で体育館に居ないのさ。」

そういえば気になっていたことを聞いてみる。

「追い出されました。……主将に。」
「澤村先輩に追い出されたのかー。そっかー。……そのうち入れるよ頑張れ！」

飛雄の胸板をグーで殴ってみると、意外と硬かった。
そのまま飛雄ちゃんの隣を通り抜けて、自分の家へ向かうと、珍しく明かりがついていた。

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