ぼくのいもうと C.Yuri -2-

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You side









-ｺﾝｺﾝ









気を使ってくれたのか、

たまたまなのか、



すこし控え目なノックの音。









侑李｢A、入るよ?｣









入ってきた侑李の手にはおぼん。



その上には、おいしそうな雑炊と水と薬。









｢わ、おいしそう…｣



侑李｢涼介がね、作ってくれたの｣



｢そのために来てくれてたんだ…

あとでお礼言っといてね。｣



侑李｢ん、りょうかい。

はい、お兄ちゃんが食べさせてあげる｣









そう言って、器の中身をスプーンですくってくれる。




さすがお兄ちゃん。









侑李｢…ねこじた?

Aって｣



｢わか、んない｣



侑李｢なにそれ、笑｣









そのスプーンにふーって息を吹きかけて冷ましてくれる。









侑李｢はい、口あけて?｣









ちょっと不器用な手つきだけど、



わたしの口元まで運んでくれる。






口の中に広がった、ふわふわのたまご雑炊の味。









｢ありがと、侑李｣












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