Lucky girl！！-Kento.N- part2

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風磨side


病院に着いて、茉莉花と車を降りる。


事故にあった


その一言しか聞いてないから
状況も分からないし、不安でいっぱいだ。


ロビーにいくと椅子に腰掛ける中島をみつけた。


「中島！！」

茉莉花「ねぇ！健人！事故、事故って…」


その後の言葉は衝撃的すぎた。



健人「頭を強く打って、手術もしたらしいんだ…最悪の場合は片麻痺…の後遺症が残るらしい…本人が目覚めるまではわからないけど。今はICUにいるんだ。」



なんだよ…片麻痺って…


茉莉花「Aちゃん、目覚めるよね？」

健人「麻酔から覚めて目覚めるとは思うけど、100%とは言いきれないらしいんだ。」

茉莉花「そ、んな…」

「原因は？なんで、事故なんかに…」

健人「車側の信号無視。なぁ、風磨…俺、どうしたらいいんだ…」


何事にも強い気持ちを持っている中島が
震えて、今にも泣き出しそうな声で俺に問う。
…でも、俺は…かけてやる言葉が見つからない…


健人「それと…Aの両親はもういなくて…Aの担当医がAの実のお兄さんなんだ。」


は？どういうことだよ


茉莉花「親が…いない？」

「兄貴が医者なのか？」

健人「親はAが中学2年の時に離婚してるらしくて…お父さんは海外の感染病で、お母さんは病気で亡くなったらしい。お兄さんも久しぶりに見た妹がまさか事故で運ばれてくるなんてって…」


まじかよ…そんなこと…


健人「とりあえず、今はAが目を覚ますのを待つしかないみたい。」

茉莉花「Aちゃんのとこ…いけないの？」

健人「今は面会時間外で、明日の10時から1時間会えるらしい…」

「中島…大丈夫か？」

健人「…っは、さすがの俺でもこれは辛いわ…やっと付き合えたのに…俺が幸せにするって言ったのに…なんで、こんな…」

茉莉花「…ごめん。健人。私がっ！私が誘わなければっ！！」

健人「茉莉花は悪くない。俺が送っていけば良かったんだ。」


みんながみんな責任を感じる必要はない。
全ては信号無視した車が…



利央「健人くん！Aが！」

健人「えっ！？」

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目が覚めたんだ！！

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