Lucky girl！！-Kento.N- part2

番外編 ふままりcp ページ35

茉莉花side


風磨「ただいまー」

「おかえりなさい。」


風磨が帰宅したのは午後10時頃。
今日話そうか、でも疲れてるよね。
でも、大事なことだし、、、


色々考えてたら顔に出てたみたいで


風磨「茉莉花？どうした？」

「ん！？え？なんでもないよ？」

風磨「なんか隠してる？」



隠してるっちゃ、隠してる…けど。



風磨「とりあえず風呂入ってくるから上がったら聞かせて？」

「わ、かった。」



風磨には何でもお見通し。



風磨「あー！さっぱりしたぁー。」


風磨がお風呂に入ってる間に、軽くつまめるものを作って、お風呂上がりの風磨にビールを注いであげる。


風磨「茉莉花も座って？」

「うん。」

風磨「なんか話すことあるよね？」

「あ、のね。」

風磨「うん」

「怒らない？」

風磨「んー内容によるけど？多分怒んねーよ」

「今日、、、病院行ってきたの」

風磨「なに、体調悪かったの？」

「ちがくて…」

風磨「？」

「朝、吐き気がして、トイレ行って、そう言えば先月から来てないって思って、」


風磨「それってまさか？」

「妊娠…した。」



ビールをゴクゴク飲んでた風磨の手がピタッと止まって、キョトンと私を見つめてる。



「風磨…？」

風磨「ありがとう。」

「え？」

風磨「俺の子、っしょ？…っべー。めっちゃ嬉しい」

「風…」

風磨「俺頑張るから。元気な子産んで。」

「風磨っ…っ」



風磨が喜んでくれて、涙が止まらない。


それからつわりも割とあって、辛かったけど風磨が一生懸命支えてくれて。


ついに迎えた出産の日。

ほんとにこんなの耐えられるの！？！？
って言うような痛み。


風磨「茉莉花頑張れ。」

「いや、痛い。痛い痛い。風磨ｯｯ死んじゃう。」

風磨「大丈夫大丈夫。頑張れ。」

「っっ〜！！！！ったぁい！！！」


ほんとに無理無理無理無理。


分娩室に移動して、息んでとか言われるけど、もう頭真っ白。立ち会ってくれてる風磨の手を私にこんな力があったのかというくらい握りしめどうにか頑張って、助産師さんの、もうすぐよあと1回！！って言葉を信じて息むと、



ふやああぁふやぁふやぁ



一気に痛みから開放されて、聞こえた産声。


風磨「茉莉花。ありがとう。おめでとう。」

「風磨っ….」


《おめでとうございます。元気な男の子ですよ〜》


そう言って胸に乗せられた我が子は愛しくて、可愛くて堪らなかった。




はじめまして。パパとママだよ。
莉磨。よろしくね。



fin

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