▼ ページ5
「死ぬ気で、って…パカさん以外と過激なんですね!」
もっと温厚なアルパカさんだと思ってました、と笑ってみる。突っ込みたいことはいっぱいあるけど。パカさんの反応を伺っていると、彼は意外そうな顔(?)をした。(マスクだからわからないけど)
「Aサマは温厚な方ですね。」
「え、私?」
「はい。13番街の皆様はそろってお気が短いようなので。」
パカさんの言葉に、浮かび上がってくるある疑問。
「さっきの言葉もそうだったんですけど…
もしかして、この実況って、私以外の人もいるんですか?」
「ええ。ですが詳しい紹介は明日。今はこれから生活していただくゲノムタワーへご案内致します。」
ついて来てください、と歩き始めたパカさん。見失わないよう、すぐ後ろを歩く。しばらく歩いていると、パカさんが口を開いた。
「本当はここでの第1ステージをクリアしていただく予定だったんですけどね…」
「えっ、」
「第1ステージ『アニマル合戦』…迫りくる巨大生物をいかに多く倒し、切り開けるかがクリアポイントでしたが…」
「あー、だからあのカタツムリくんは大きかったのか。」
今さらながら、あのカタツムリくんが普通のカタツムリよりも大きかった理由を知ることが出来た。
「A様が目覚めるよりも先に他の方がクリアしてしまったので。」
「へぇー。」
どんな風にクリアしたんだろう。
後でそのクリアした人に訊いてみよう、と考えながら歩みを進めた。
47人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紺碧 | 作成日時:2019年3月17日 1時