第24話 ページ5
・
「めっちゃあついで！？大丈夫か？」
淳太さんが自分とわたしのおでこの温度を確認して驚いた顔をする。
熱なんてわたし自身全然自覚してなかったんだけど…
「そ、そういえばさっきから頭が重いと言うか、ボーッとしてたような…」
「はぁ…なんですぐ言わへんの。
体調悪かったん？」
それは…心労からくる不調だと思ってスルーしてましたなんて言えない。
「知恵熱…でしょうか」
「あほ。今日はもう無理やろ、上がり。」
淳太さんにぴしゃりと言われ、しょげかえる。
「はい…すいません」
「ん。帰れそう？」
大丈夫です、と言って席を立とうとすると、
ぐらり、と視界がゆらいで、足の力がガクンと抜けたようにその場にしゃがみ込んでしまった。
「…っ」
「おわ！ゆりちゃん大丈夫！？」
しげちゃんに助け起こされて再び椅子に座る。
あー、この状態で電車で帰宅はキツイかも…
デスクでうなだれていると、淳太さんの手が労わるように背中にあてがわれた。
「今井様も帰ってもうたし…シゲ、ゆりちゃん俺んち連れて帰ってくるわ。」
「え…それは悪いです」
「何ゆーてるん。
会社の仮眠室よりマシやろ。」
治るもんも治らんで、と言われて、甘えることにした。
会社からすぐ近くの淳太さんの家なら安心だ。
会社の冷蔵庫に常備してある冷えピタをおでこに貼る。
デスマーチでそれこそ脳が沸騰しそうな時用に買ってあって、ありがたかった。
淳太さんが、しげちゃんに“しばらく留守番頼むな”と言って、わたしの荷物を持ってくれる。
「じゃ、いくで。ちょっと歩くけど。」
「はーい…しげちゃん、おつかれ…」
「おう、お大事にな。」
・
通用口から出て、会社の外階段を、時々淳太さんに支えられながら降りる。
ビルのオモテに出たところで、
＿＿瞬間、高い機械音とともに強い光を浴びせられた。
淳太さんも、何が起こったかと驚いている。
「…っ！？」
パシャ、パシャ、という連続するシャッター音のあとに、低くハスキーな男の声が続いて聞こえた。
「…こんばんわ。
＿＿きみが、メダカチャン？」
・
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Lucio(プロフ) - かみやまつしま♪さん» キュンキュンしていただけてましたでしょうか！甘いお話を書くのが苦手なので良かったです；；；嬉しいお声ありがとうございます、最後までどうぞお付き合いください！ (2019年8月12日 22時) (
レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - 大丈夫です！ありがとうございます！キュンキュン、最近はちょっとハラハラしながら楽しませてもらってます！自分の知らないお仕事の裏側も見えて、すごいなって思っています！ (2019年8月11日 15時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
Lucio(プロフ) - かみやまつしま♪さん» いつもお読みいただきありがとうございます！！名前変換ができてなくて、大変しつれいしました；；；修正しましたので、どうぞ変換しておたのしみください！教えていただいてありがとうございました！！！なにか不具合があればいつでもいおっしゃってください；；； (2019年8月10日 12時) (レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - 移行おめでとうございます！いつも楽しく読ませていただいてます！名前の変換ができないのですが、どうしたらいいでしょうか？ (2019年8月10日 12時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lucio | 作成日時：2019年8月9日 23時
