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小瀧さんの手を、取ってはいけないのかもしれない。
もっと、背中を押して、夢のために上海へ行ってこいって、
そう言うべきなのかもしれない。
だけど、この喪失感はなんなのか。
「はぁ…」
わかりやすくため息をつくと、淳太さんにコラッて顔された。
ですよね、すいません。
コーヒーでも入れようと、席を立って給湯室に移動する。
＿＿ブー、ブー…
そこで、ポケットに入れたスマホが振動して、着信を知らせた。
ディスプレイには、連絡先登録されていないただの数字が並ぶ。
けれどわたしは、そのただの数字が誰のナンバーなのか、すっかり覚えてしまったのだ。
「…もしもし。」
『もしもーし、ゆり？』
「うん、どしたの？」
『べつに。ゆりの声ききたかっただけ』
声の主は、まごうことなき藤井流星だ。
こともなげに言われてドキッとする。
『もしかしてまだ会社？』
「うん…」
『フッ。相変わらずワーカホリックしとんな。
なぁ…会いに行ってもええ？』
流星には、あの日以来会っていない。
＿＿＿だいすきやで、ゆり
また思い出して、顔が熱をもったように感じる。
「えと…まだ、ほかの社員いるから」
『なんやー。そしたら電話で我慢するかあ』
「仕事中だってば」
『ええやん。息抜きも必要やで』
何の悪気もなく言われて、気が抜けて笑ってしまった。
おまえがいうな、って。
悩んでこんがらがった思考がほどけて、すこし和らいだ気がした。
「あはっ。じゃあちょっとだけ。」
やっぱり、流星は不思議。
普通、芸能人と喋るのなんて緊張するもんじゃないのかな。
わたしみたいな超一般人が、その流星の声で心が落ち着く、だなんて。
『なあ、』
「ん？」
『言うたんやけど。』
「え」
『ゆりのこと好きって。俺言うたやんな。』
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Lucio(プロフ) - かみやまつしま♪さん» キュンキュンしていただけてましたでしょうか！甘いお話を書くのが苦手なので良かったです；；；嬉しいお声ありがとうございます、最後までどうぞお付き合いください！ (2019年8月12日 22時) (
レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - 大丈夫です！ありがとうございます！キュンキュン、最近はちょっとハラハラしながら楽しませてもらってます！自分の知らないお仕事の裏側も見えて、すごいなって思っています！ (2019年8月11日 15時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
Lucio(プロフ) - かみやまつしま♪さん» いつもお読みいただきありがとうございます！！名前変換ができてなくて、大変しつれいしました；；；修正しましたので、どうぞ変換しておたのしみください！教えていただいてありがとうございました！！！なにか不具合があればいつでもいおっしゃってください；；； (2019年8月10日 12時) (レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
かみやまつしま♪(プロフ) - 移行おめでとうございます！いつも楽しく読ませていただいてます！名前の変換ができないのですが、どうしたらいいでしょうか？ (2019年8月10日 12時) (レス) id: 1532c3336c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lucio | 作成日時：2019年8月9日 23時
