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まさか小瀧さんと廉くんが顔見知りだったとは。
“迷惑かけてへんやろなー！？”なんて詰め寄ってるが、親目線か？
今まで見てきた小瀧さんって、ぜんぶ「後輩」だったから、こんな一面を見るのは新鮮な感じがする。
「…ふふっ。小瀧さんが先輩風ふかしてる。」
「ちょ、梁さん！」
そうこうしていると、今井様がお茶といただいたたい焼きをトレーに乗せて入ってきた。
「お茶どうぞー。
中間くんも重岡くんも、お菓子いただいたから休憩にしよー」
「おお！よね澤のたい焼きやん！」
「気ぃつかわしてすんませんなあ。
あ、制作主任の中間です」
「西緋の小瀧ですっ。お世話になってます！」
小瀧さんが緊張した様子で淳太さんと名刺交換をする。
はじめの挨拶こそよそよそしいが、皆関西出身ということもありすぐに打ち解けたようだ。
お菓子とお茶を囲みながら、小瀧さんと廉くんの地元の話題などで盛り上がった。
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「すっかり居座ってもうて、すいませんでした。」
「いえいえ、こちらこそご馳走様でした。」
帰社するという小瀧さんをお見送りするため、制作室を後にして正面玄関まで案内する。
「俺、主任さんあたりに恨まれてんのちゃうかって、ぶっちゃけ気にしとったんすよ」
「淳太さんに？何でですか？」
「梁さんに無茶振りばっかするから、怒ってへんかなって…」
「あはは…そこは桐山さんがうまいこと言ってくれてますよ。」
そんなことを思ってたなんて意外だ。
小瀧さん、あんがい気にしいなのかな？
正面玄関まで来たところで、改まってこちらに向き直る。
「あの…梁さん、
打ち上げ、のことなんですけど」
そうだった。
今井様は“デート”と呼んだそれは、まだスケジュールが定まっていなかったのだった。
「今度の土曜日って、梁さん大丈夫すか？」
「ハイ！大丈夫です。」
「よかった…ふふ、」
土曜日。
平日仕事終わりとかじゃないんだ。
「デートやな。楽しみですね」
＿＿ああ、小瀧さんのたった一言で、わたしのモヤモヤあっさり解消！
「あともういっこ」
「？はい」
「俺も、ゆりさんって呼んでいいですか？」
「…ハイ」
「俺のことは？」
「…それはまた、追々で」
「えー。(笑)」
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るーちょ(プロフ) - まっちゃさん» コメントありがとうございます！応援いただきとても励みになります(T-T)最終話までぜひお付き合いください。 (2019年7月19日 20時) (
レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです！ 応援してます！ (2019年7月19日 6時) (レス) id: 622cccb941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lucio | 作成日時：2019年7月8日 18時
