第18.5話 ぼくときみのアルコ ページ17
・
なあ、ゆりちゃん。
俺たちが始めて出会ったころ、
アルコイーリスは発売したばかりで、
ゆりちゃんはまだ新人さんで、
「�霤弔気鵝△海硫湛�、可愛くないですか？」
「ほんまやなー。次の制作物につかってみよか！」
ずっと見てきたからこそ分かる。
ゆりちゃんがどんなものが作りたいのか
俺がどんなものを求めているのか
・
数々のデザインがずらりと並ぶ、コンペ会場
でも俺にはすぐに分かる。ひとつだけ、異彩を放っているものがあるって。
「これ、Jワークスさんっぽいなあ。」
「�陲舛磴鵑缶湘�やで。なんでわかったん？」
ほら。やっぱゆりちゃんや。
こんな能力を持っているのは
俺の懐に入り込んだあの子だろうか
あの子に魅了されている俺の方だろうか
＿＿5年前
アルコの発売1周年とヒットを記念して、内輪でささやかな打ち上げをしていた最中に、それは告げられた。
「せや、�陲舛磴鵑妨世辰箸�なあかんことあって」
「えっ、怖い怖い」
アルコの製品ビジュアルを起草したのは、当時Jワークスのチーフデザイナーだった安田さん。
その安田さんがかしこまって言った。
「俺、西緋の担当はずれんねん」
「えっ」
「フリーランスになんねん」
「えっ！ヤスさん独立しはるんすか」
ヤスさんはJワークスのベテランデザイナーで、俺が入社した頃からお世話になってる師匠みたいなもんやった。
そのベテランさんがいなくなる。
順風満帆やった俺は急に不安に苛まれた。
「ほな後任は、淳太とか…？」
「いや、後任は、梁っていう子やねんけど。」
不安そうにしているのがヤスさんにも伝わったようで、そんな俺を安心させるようにヤスさんが明るく続けた。
「�陲舛磴鵝⇔造和臂翩廚筺�
俺がタフに育てといた。強くて優しい子にな！」
・
その数日後に、新たな担当者として紹介されたんがゆりちゃんやった。
・
作)コンペのお話は、第3話でちょろっと。
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るーちょ(プロフ) - まっちゃさん» コメントありがとうございます！応援いただきとても励みになります(T-T)最終話までぜひお付き合いください。 (2019年7月19日 20時) (
レス) id: 5adc9338ef (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです！ 応援してます！ (2019年7月19日 6時) (レス) id: 622cccb941 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lucio | 作成日時：2019年7月8日 18時
