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どうしよう
どうしよう、うれしすぎる
デザイナー冥利につきすぎる！
わたしたちの仕事を、そんな風に思って見てくれているなんて。
「こんな語ってもうて、ちょっと照れるわ(笑)」
「小瀧さん…ちょーいい人( ；∀；)」
なんて、ちょっとワナワナしていると、
＿＿グスッ…
「ほんま…そない言うてくれて嬉しいわ…！
ありがとうやで望…！！」
誰よりもウルウルしている桐山さん
…え
なんで？(笑)
今度は、桐山さんをひとしきりいじって遊んだ。(笑)
・
「小瀧さんは、やってみたいデザインとかあるんですか？」
今後の参考のためにもと思って、何となく聞いてみる。
「んー正直まだなんとも…」
視線を宙に彷徨わせながら口を横一文字にきゅっとやる小瀧さん。
「でも、営業してたときにあったみたいに、名前いうだけで商品のイメージを思い浮かべてもらえるようなインパクト与えたいっすね。
ウチの看板ブランドの、“SAIHI”みたいな。」
SAIHIとは、西緋さんのなかで最も上位の高級ブランドで、百貨店に展開しているものだ。
そんなブランドに匹敵するような仕事をしてやりたいと語る、パピーアイの人。
「俺にそんなの務まるんかって話ですけどね」
なんて言っては、ちょっと自虐的な笑みをうかべた。
「…やりましょうよ、それ。」
“ゆりちゃんていつも眠そうだよね”と言われる目でもって、うっそりとその笑みを見つめる。
「梁さん？」
「実現しましょうよ。
作りたいデザイン。売れるデザイン。
わたしに、何でも言ってください。
小瀧さんがどんな物を作りたいのか、何を考えてるのか。
…小瀧さんのこと、わたし、もっと知りたいです」
………
…………ん
あれ？
小瀧さんはと言うと、その水分多めの瞳をぱちくりさせているではないか。
「梁さん、積極的…///」
「え、あれ？そうじゃない、違くて、」
えーあれーなんだこれ恥ずかしいぞ
桐山さんに助けを求める。
「だから…！何なりと、Jワークスにお申し付けくださいって意味でね！！」
ねえ、桐山さん！
て誤魔化そうとすると、
「ハッハッハッww
あほやwww」
笑い飛ばされてしまった。
けれども、なんだか心に火がついちゃって。
ひとりで勝手に、楽しみになっちゃってるの。
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作者名：Lucio | 作成日時：2019年6月9日 14時
