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翌日。
昨日は宣言通り終電の一本前で帰った。
お気に入りの音楽を聴きながら出社したら、さぁまた今日も元気に始業です。
「制作陣ミーティング始めんでー。ゆりちゃん起きやー?」
「起きてますw」
「おう、眠たそーな目してから気づけへんかったわw」
「もう目が眠そうとか言うレベルじゃないw」
ゆるい掛け声でミーティングを始める淳太さんとひと絡み
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「じゃーまずはそのゆりちゃん。昨日どやった?」
「はい、担当の方がコンペで出したのをすごい気に入ってくれてて。
だから、方向性はわたしが思ってたのでズレはないのかなって。」
「へー。いい感じなんや」
「じゃ、meanは本格的に動き出す感じやな。しげ、サポートしたってや」
「ほいよ」
それから、スケジュールを調整したり、各々で抱える仕事の進捗を確認しあったりした。
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「しげちゃん、昨日結局泊まったの?」
今朝珍しく一番乗りでオフィスにいたから、そうかなと思って
「ん?おん、あのマットレス、意外と快適やな!」
「……そお?」
社泊デビューしてしまったしげちゃんがかわいそうだから、フォローしておこう。
「まあ、お風呂やさんも近くにあるしね、寝れさえすれば、困らないよね」
「せやん!」
わたしは作業終わったらさっさと会社を出たからわからなかったけど、
あれからも一人で仕事をしてたのか。
「ノンストップ猫ちゃんじゃなかったの」
「猫ちゃん失速してもうた( ;ω;)」
「なんですか?猫ちゃんって」
向かいのデスクの廉くんが、モニターの影からひょこんと顔を出して言う。
「わかんない(笑)」
「昨日残業中に突如生まれてん」
「なんですかそれwせんぱいら、ホント仲良いっすね(笑)」
「もう男友達みたいなってもうてるなあ」
しげちゃんがわたしのイスの背もたれをバシッと叩いて答える。
なんだおい、失礼だな。
「はあ?友達じゃないし。先輩。わたし、せんぱい!」
「そこは男ってとこを否定しましょうよ…」
廉くんに悲しい顔をされた。
「いくら激務だからって、女子ってこと忘れないでよねーゆりちゃん!」
オフィスカジュアルをきれいに着こなして、みんなのコーヒーをトレーに乗せて現れたのは、経理の今井様。
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作者名:Lucio | 作成日時:2019年6月9日 14時