関ジュ日誌〜9〜

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(大橋side)




退院してから２週間。

相変わらず松葉杖が必要で、嫌になる。

まず松葉杖やと動きにくいし生活しにくいし、レッスンにも参加できひんしなによりこのままで夏の舞台に間に合うのかってところに一番焦る。





大橋｢もーーー松葉杖いらん！｣




ガシャンっ




今江｢そんな事言わないの(笑)｣

大橋｢言う！｣

今江｢(苦笑)｣




メンバーの優しさにすら素直になれないし、ずっとイライラしててダメだと思っても誰かに当たっちゃう。





(真鳥side)





ガシャンって松葉杖を捨てる音を聞くのは何回目やろ(笑)

そのまま足引きずって歩こうとするくせに数歩歩けば止まってる(笑)

嫌になる気持ちも分かるから俺らは八つ当たりされても怒ったりはせえへんけど。





朝田｢大橋〜レッスン見学行く？｣

大橋｢行かへん！どうせ踊られへんもん！｣

朝田｢(苦笑)｣

大橋｢もういいもん！｣

リチャ｢ちょっ…！｣




松葉杖を置いて無理やり歩き始めた大橋。




大橋｢いっ……っ｣

真鳥｢無理するからやろ？｣

大橋｢だって｣

真鳥｢無理したって早く治るわけちゃうんやから。まだ時間あるしゆっくりでええやん｣

大橋｢嫌や、踊るの｣

藤原｢じゃあレッスン行こうや｣

大橋｢へ？｣

藤原｢踊るんやろ？ええよ。｣

大橋｢ほんまに？｣

今江｢ほんき？｣

藤原｢今無理して舞台間に合わなくてもええから言っとるんやろ？｣

大橋｢……違う｣

末澤｢丈やめなって｣

藤原｢俺らに当たるのはええけど、自分痛めつけるのはやめてや｣

大橋｢……｣





まっすぐそう言われて何も言えなくなった大橋。

俺らも何も言えへんねんけど。





＊＊





７月下旬。

松葉杖も外れ、なんとか舞台には間に合った。

まだアクロバットと激しいダンスは厳禁で、舞台だからよかったってところもあるのかもしれない。





藤原｢走んなっ！！！｣

大橋｢ごめんなさーい！｣

藤原｢だから走んなって！！！！！｣





舞台期間中、時間が無いと無意識に走ったりしてる大橋に毎回丈の大声が飛んでいた(笑)





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