関ジュ日誌〜9〜

平野【体調不良】1 ページ18

(永瀬side)






ジュニア祭り中盤。

あと半分やぁと思いながら裏にはけて衣装を脱いでとりあえず涼む。






永瀬｢あれー？紫耀はー？｣

瑞稀｢さっき向こう行きましたよ！｣

永瀬｢あ、ほんま？ありがとう｣






姿の見えない紫耀がなんとなく気になって、探しに行くと盛り上がってる会場とは反対にシーンとしている薄暗い廊下にうずくまってる影を見つけた。






永瀬｢紫耀………？｣

平野｢………？｣

永瀬｢どうしたん？｣

平野｢なんもしないで、戻ろ｣





足元に置いてあったペットボトルを持って立ち上がろうとした紫耀だけど、そのままふらっと傾いて壁に手をついてまたうつむいてしまった。






永瀬｢体調悪いやろ｣

平野｢悪くない………っ！触んなっ｣

永瀬｢あっついやん！体調悪くないわけないやろこれ｣

平野｢……大丈夫こんくらい｣

永瀬｢…無理せんといてな｣





そうして送り出した１回目。

その出番が終わってはけてきた時、もう隠す余裕もないのか自分の着替え場所のあたりで倒れ込んでしまった。

倒れたわけではなく、自分の意思で横になったって感じ。






永瀬｢紫耀！！！｣

平野｢はぁ、はぁ、はぁ……｣

岸｢え、なに、どうしたの！？｣

永瀬｢熱……｣

｢岸くーーーん！！｣

岸｢あ、はい！今行きます！廉頼んだ！｣





どうすればええのか分からへんけど、めっちゃ汗かいてるし脱水も熱中症も怖いから水分補給させようと思い紫耀の飲み物を取りに行く。






永瀬｢飲める？ってか飲んで欲しいねんけど｣

平野｢んっ…｣





軽く抱き起こして飲み物を飲ませたけど…これ続きできんのか？






永瀬｢なぁ続き…｣

平野｢やる……はぁ、｣

永瀬｢無理やって…｣

平野｢できる｣





残りはダンスの曲ではないけど……





岸｢紫耀、倒れる前にはけるって約束できる？｣





どこからか戻ってきた岸くんがそう聞くとコクコク頷く紫耀。






岸｢約束だからな。俺らもフォローするから｣






あと少し持ちますようにとだけ願って再びステージに上がった。





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