関ジュ日誌〜9〜

今江【熱】 ページ1

(今江side)





真鳥｢おつかれ〜｣

末澤｢おつかれー｣





仕事を終えてそれぞれが帰って行く。





朝田｢大地帰らへんの？｣

今江｢んー？用事あるからここで時間潰してく｣

朝田｢ふーん。じゃあお疲れ｣

今江｢おつかれー｣






全員が楽屋から出ていき、今は俺１人。

淳弥に言った事は実は嘘で、用事なんてない。

朝から熱っぽいなとは思ってたんやけど、仕事を終えた後には熱なんて計らなくても分かるほどに。

だるくて、このまま一緒に返ったら速攻でバレそうやったからテキトーに嘘をついたけど、我ながら上手い嘘やったと思う。






今江｢っ…｣





ｶﾞﾀﾝｯ





バックを取りにいこうと思い立ち上がるととんでもない眩暈に襲われて、とっさにテーブルに手をつく。





今江｢ぅわっ…！｣






しかもそれでも支えきれず、床に倒れてしまった。

倒れる！って分かったこともあり、頭も打たずどちらかというと倒れたというより崩れたって表現の方が正しいかも。






今江｢サイアク………｣





このまま立ち上がれる気もしなかったから、もうええやと思ってそのまま床に転がったままに…





今江｢頭いたい……｣





ポツリと呟いた本音は見事に静けさに吸い込まれた。

誰もいないと寂しいし心細いけど、バレへんから結果良かったわー……((ｶﾞﾁｬｯ






藤原｢ケータイ忘れたわ〜って今江！？｣

今江｢んー？じょー？｣

藤原｢そんなとこに転がって何やってるん？｣

今江｢なぁんでもない。お昼寝｣

藤原｢…………｣





トントンと丈が歩く足音が直で耳に届く。






今江｢わっ！｣

藤原｢嘘つけお前熱あるやん！もしかしてやけど倒れたん！？｣

今江｢………バレた？(笑)｣

藤原｢バレた？ちゃうわ！倒れてそうなったんか自分から寝転んだんか聞いてんねん｣

今江｢…………倒れまし、た…｣





あまりにも丈の勢いがすごいから素直に答えてしまう。

そしたらめっちゃ大きなため息をつかれた。





.

2→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す