嘘つきなあなた -大切な物を守るため- (ページ30)

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勇征side

ｺﾝｺﾝｺﾝ…

Aの部屋に入るとかなたはベッドの上で泣いていた

勇征「かなた、急にこんなところ来てびっくりしたよな」

かなた「ｸﾞｽｯ………ｸﾞｽｯ…」

勇征「かなたはママのこと大好きだもんな」

かなた「…ｸﾞｽｯ……うん…ｸﾞｽｯ…」

勇征「ほら、おいで」

俺は泣いているかなたを抱きしめた

そして、背中をさすりながら声をかけた

勇征「さっきの人達はかなたのパパになる人じゃないから安心して大丈夫だから」

かなた「…うん……ｸﾞｽｯ…」

勇征「かなたがここに来たことで今まで以上にママと一緒に入れるんだぞ？笑」

かなた「……そうなの…？……ｸﾞｽｯ…」

勇征「そうだよ！それにママの帰りが遅くても俺がいるからゲームだってできるし、沢山のお兄ちゃんが出来たと思ったらいい」

かなた「お兄ちゃん…？」

勇征「おう！男があんなに集まれるのもずっとじゃないから今を楽しもうぜ！笑」

かなた「…わかった！僕…ママに嫌われちゃったかな…」

勇征「大丈夫、ママは優しいだろ？笑」

かなた「ゆうせいはママが好き…？」

唐突に聞かれ俺はよく分からない

勇征「メンバーとしては好きだよ笑」

かなた「そっかー！」

なんとかかなたも理解してくれて俺たちはリビングに戻った