嘘つきなあなた -大切な物を守るため- (ページ27)

今日:39 hit、昨日:46 hit、合計:32,015 hit

26 ページ27

A『私…子供がいる……』

「「えっ？」」

そりゃそうだよね

想像通りの反応

驚きのあまりメンバーの沈黙が続く…

A『今まで隠しててごめんなさい』

私は深々と頭を下げた

大樹「ま、俺と世界さんと勇征は知ってたんだけどな！」

「「えっ？」」

黎弥「え、Aに子供って…妊娠したってこと？」

A『いや、小学生の息子がいるの』

颯太「信じられない…」

若干引き気味のみんな

澤夏「今その子供はどうしてるの？」

A『仕事の時は母に面倒見てもらってる』

堀夏「指輪もしていないってことは…シングル？」

A『そうだよ』

慧人「ちょっと俺話についていけないです…」

さっきまであんなにガヤガヤしていたのに

私の子の話で空気が一変した

黎弥「てか、そもそも何で隠してたの？」

A『それは……』

大樹「黎弥それはまだ俺達は知らなくていい、Aが話したくなったら聞けばいい」

颯太「皆さんは納得してるんですか？リーダー達はまだしも何で勇征くんは知ってるんですか？」

A『風邪で倒れた時にバッタリ会って…私が黙ってて欲しいって頼んだの』

勇征「俺から言うことじゃないだろうし…」

澤夏「でも、面倒み良いし周りの事すごい気にするから母親と言われて納得する部分は結構あるんだけど笑」

慧人「確かに笑どんな事情であれ、AさんはAさんですからね！」

黎弥「ふざけんな」

颯太「黎弥くん、落ち着いてください」

黎弥「落ち着けるかよ、ずっと一緒にグループやってきて急に子供がいますとかふざけんなよ」

A『ごめんなさい…』

黎弥「俺たちにも協力させろ」

A『えっ…？』

黎弥「だから！今までAが一人で背負ってたものを俺たちにも協力させてくれ！」

大樹「だな！」

A『え…？』

世界「いいじゃねーか！メンバー全員でAの子育ても手伝おうか」

.

私は予想外の展開に涙が止まらなかった

勇征「なに泣いてんだよ笑」

A『皆本当に怒ってないの？嫌じゃないの？』

堀夏「ずっと黙っていたことは嫌だったけど…今まで沢山負担を増やしちゃってごめんな」

A『全然大丈夫…泣』

Fantasticsのメンバー全員は私に子供がいることを受け入れてくれた