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十五話 ページ18
トア「……この学院は、
魔力の強さで
生徒たちにランクを
割り振っている」
(答えてくれるんだ……)
トア「最も魔力があり、なおかつ
古代魔法を使用できる者はSランクに
属している」
その下にＡ・Ｂ・Ｃと続き、Ｃは
最下位のランクらしい。
トア「いつまでもＣランクから
這い上がれない者は、学院から追放
された事例もある」
マユ「厳しい世界ですね……」
トア「当然だろう。魔力とは使い方を誤れば
世界すら壊すことができる力だからな」
(お、重い……)
ルイ「……その力があったら、
あの世界も壊せたかな」
ルナ【出来タカモネ！】
ルーン【モシ全部壊シタラ、ボク達
三人ダケデ楽シク暮ラセルネ！】
マユ「え？」
ルナ【ウウン！何デモナイヨッ！】
マユ「……？」
トア「………」
再び階段を下っていくと、生徒らしき
人たちの姿がちらほらと見え始めた。
(なんか、注目されてる……？)
トア「二階はＡランクの生徒と
女子生徒の居室がある。
お前達の居室も用意されていたはずだ」
マユ「あ、そういえばここ、通りました」
トア「お前と会話がしたいわけじゃない。
そういう無駄な報告は、心の中で言え」
(わかりました……)
トア「………返事はしろ」
マユ「あ、すみません」
(意思疎通が難しい人だな……)
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