番外編：花巻と落とし穴(中) ページ31
花巻｢つーか、何で掘ろうと思ったわけ？｣
A｢担任のアホ面が見たかった｣
花巻｢…それだけでここまでできるお前がすげーよ｣
A｢やだ照れる｣
花巻｢うわっキモッ｣
A｢……私、花巻とはめちゃくちゃ仲良くなりそうな気がする｣
花巻｢え？…よせよ、急に照れるわ…｣
A｢うわっキモッ｣
花巻｢………何？それ仕返し？｣
A｢ねー大分掘れたんじゃない？花巻ちょっと入ってみてよ｣
花巻｢無視かよ。つーか自分で入ればいいじゃん｣
A｢えー、だって花巻の方が身長高いから先生ちゃんと埋まるか分かりやすいし｣
花巻｢…仕方ねぇなぁ｣
渋々とスコップをその辺に置くと、落とし穴に足を突っ込んだ。
そして、二人して黙り込んだ。
花巻｢………足りねぇな｣
A｢………あー、全然掘れてないわ。なんか身長縮んだ？って程度だわ｣
花巻｢つーか落とし穴じゃなくてくぼみのレベルじゃん｣
A｢確かに…｣
花巻｢もう掃除の時間終わりだから諦めよーぜ｣
A｢ねー！！ちょっと手伝ってー！！｣
Aは俺を無視して、でかい声をあげながら同じ中庭掃除を割り当てられていたクラスメイトに話しかけに行った。
それから仲間を引き連れて戻ってきた。
今日初めて話したやつらばかりだったくせに、あっさり打ち解けて仲良く穴を掘るAに恐ろしい程のコミュ力の高さを感じた。
モブ子｢もういいんじゃない？｣
A｢うん、そうだねー。じゃあ土台置くか｣
クラスメイトの協力のお陰で大分深くまで掘れた穴。
それを見てAは満足そうに笑うと、いつから用意してあったのか、発泡スチロールの薄い板を取りに行って、すぐに戻ってきた。
そしてそれを落とし穴の上に置くと、
A｢できた！！｣
バンザイをして喜んだ。
花巻｢いや…丸見えでバレバレだろ｣
モブ子｢そうだよ。こんなの引っかかる人いないよ｣
A｢え？あ、そっか｣
花巻｢バカだな｣
A｢ふざけんな。首席で入学したんだぞ｣
花巻｢…は？まじかよ…日本もおしまいだな｣
A｢頭抱えんなよ。失礼すぎだろ｣
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杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» 読み返し嬉しいです😭こちらこそありがとうございます！ (2022年1月19日 21時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 杏月さん» メッセージありがとうございました……！これから、また１から読み返していきます(^^*)これからも頑張って下さい！ (2022年1月19日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» バチクソ嬉しいです😭私の方がいっつも元気貰ってます！メッセージにてパスワードお送りさせて頂きます🙋♀️ (2022年1月19日 20時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 杏月さん» パスワード、もし教えて頂けるなら読みたいです！本当に杏月さんの作品には元気を頂いたので、何回も読みたくなってしまって……(//∇//) (2022年1月19日 18時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» ばら撒かせてもらっているので、暇だし読もうかな…と思って頂ける際には気軽に声掛けてください☺️こちらこそ、こうして読んでコメントをして頂いて、読者様方には励まされています！これからもあたおか作者と作品達をよろしくお願いします！ (2022年1月19日 18時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2021年5月31日 0時
