顔見たくて来ちゃった ページ2
▲▼ A side
大将｢今日元気ないなー、Aちゃん｣
A｢えっ｣
バイト中、いつも通り仕事をこなしていると大将にそう言われた。
モブ斗｢確かに…。大丈夫？｣
A｢大丈夫です！…ちょっと友達が心配で｣
バイト仲間の大学生のモブ斗先輩にも心配をされて、正直に答えた。
今日はIH予選の決勝戦だった。
平日だから応援には行けず、そわそわしてなんとなく早起きして、及川に、頑張れ！とメッセージを送った。
及川から、ありがとう、の返信があって、それから一日そわそわしながら授業を受けた。
あんなに強かったんだ。
お守りも渡したし大丈夫。
そう言い聞かせていた私の耳に飛び込んできたのは、及川達が負けたっていうニュースだった。
及川にメッセージを送ってみるも返信は無く、気がかりだった。
A｢お疲れ様です｣
モブ斗｢お疲れ。気をつけてねー｣
大将｢雨降り出したみたいだから傘もって行きな｣
あっという間に時間が来て、タイムカードを押して、大将とモブ斗先輩に見送られてラーメン屋を出た。
A｢ホントだ…雨降ってる｣
大将が貸してくれたビニール傘を開いて、今日何度確認したか分からないスマホの画面を開いた。
A｢あ、通知｣
岩泉からだった。
慰めてやってくれ、の一文だけ送られてきている。
返信しようとした時、
〜♪
聞き慣れた通知音が及川からの着信を知らせた。
A｢あ、及川？｣
及川『…もしもし。ごめんね返信しなくて』
A｢え、いーよそんなの。…試合お疲れ様｣
及川『うん…ありがとう』
及川の声にいつもの明るさは無く、何て声を掛ければいいのか分からなかった。
及川『Aちゃんは今日もうバイト終わったの？』
黙りこくっていると及川の方から話を振ってきた。
A｢そうだよ。今帰ろうとしてたとこ。あ、ラーメン食べに来る？大将に言ってタダにしてもらお！ダメでも私奢ってあげるし！｣
電話口の及川が黙った。
…やばい。ベラベラ喋りすぎたかな私。
及川そんな気分じゃないはずなのに。
及川｢ラーメンはいいけどAちゃんには会いたいな｣
A｢えっ、｣
電話口からじゃない。
及川の声が近くから聞こえてきて、顔を向けた。
及川｢ごめん。顔見たくて来ちゃった｣
そこには雨に濡れた及川が立っていた。
及川は私を見て、へにゃりと泣きそうな顔で笑った。
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杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» 読み返し嬉しいです😭こちらこそありがとうございます！ (2022年1月19日 21時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 杏月さん» メッセージありがとうございました……！これから、また１から読み返していきます(^^*)これからも頑張って下さい！ (2022年1月19日 21時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» バチクソ嬉しいです😭私の方がいっつも元気貰ってます！メッセージにてパスワードお送りさせて頂きます🙋♀️ (2022年1月19日 20時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
凍ったライム(プロフ) - 杏月さん» パスワード、もし教えて頂けるなら読みたいです！本当に杏月さんの作品には元気を頂いたので、何回も読みたくなってしまって……(//∇//) (2022年1月19日 18時) (レス) id: 946d60cede (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 凍ったライムさん» ばら撒かせてもらっているので、暇だし読もうかな…と思って頂ける際には気軽に声掛けてください☺️こちらこそ、こうして読んでコメントをして頂いて、読者様方には励まされています！これからもあたおか作者と作品達をよろしくお願いします！ (2022年1月19日 18時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2021年5月31日 0時
