なんでモテないんですか ページ39
烏野を出て、バス停までの道のりを歩く。
A「もう…インハイ予選近いんですから送ってもらわなくても良かったのに」
西谷「大地さんがOKくれたんだし気にすんなって。それに、俺がまだAと一緒にいたかったしな！」
…うっ。不覚にもドキッとしてしまった。
相変わらず西谷先輩ってこういうことサラッと言う人だな。
計算されてない辺りタチが悪い。
A「そっ、そういえば、しばらく部活休んでたみたいですね？」
西谷「あー１週間の自宅謹慎と１ヶ月の部活禁止な」
A「なっ…、え？何したんですか」
西谷「部活の先輩と揉めてるとこメンドーな教頭に見られてよ、軽く突き飛ばしたら花瓶割っちまっただけだから大丈夫だ！」
A「…本当に大丈夫なんですかそれ」
それから私達はたくさん話をした。
学校生活、部活、家族、テレビのお笑いの話まで。
まるで空白の時を埋めるように。
…こうして話していると、中学のあの幸せだった頃に戻ったような気分だった。
西谷先輩と話すのは楽しくて、バス停にあっという間に着いてしまった。
西谷「あ、そーだ。連絡先交換しよーぜ」
A「そうですね」
西谷「あのさ、俺まだお前のこと諦めてねーかんな」
A「え、えぇぇ…」
西谷「何でちょっと引いてんだよ！！」
A「だって…あれだけの人の前で振られて諦めないって…メンタル強すぎません？」
西谷「しょーがねーだろ！ずっと好きだったんだぞ！簡単に諦められるわけねーだろ！しかも、好きだったとか言われたら期待するだろが！」
"ずっと好きだった"。
その言葉にまたもやドキッとさせられる。
恥ずかしくなって俯くと、西谷先輩もはっとして同じように俯いた。
そこでタイミング良くバスが到着する。
A「じゃっ、じゃあまた」
西谷「お、おう。気をつけてな」
バスに乗り込もうとステップに足を掛けたその時、
ぐいっと腕を引かれてよろけた私はそのまま、西谷先輩に背中を預けた。
西谷先輩に頑張ってアレンジしてきた髪にそっと触れられる。
A「びっくりするじゃないですか、」
西谷「言い忘れてた。この髪型すげー可愛い。あと…前よりもずっとキレーになったな！」
A「…っ、どーもっ…！」
逃げるようにしてバスに乗り込んだ。
前の座席になだれ込み、真っ赤になっているだろう顔を両手で覆う。
A「ほんっと…心臓に悪い…」
ため息を吐き出しながら、ぽつりとそう零した。
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杏月(プロフ) - わむさん» コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます。確かにその通りですね。作者がアホでした・・・。他にもリアルとかけ離れている部分があるかと思います。不快にさせてしまったようであれば申し訳ございません・・・。 (2021年4月29日 23時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
わむ - なんで兄貴と違う中学なの？同じ住所なら学校も同じじゃん。高校や私立じゃないんだし。 (2021年4月29日 14時) (レス) id: 6836c6202c (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - あ〜くさん» コメントありがとうございます。最高だなんてめちゃくちゃ嬉しいです！作者の励みになります！ノヤっさん大好きで登場させてしまいましたwwこれからも欲望の赴くままに投稿していきます！お話がいっぱいになりましたので、続編に飛んでください！ (2019年7月9日 22時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜く(プロフ) - すっごく面白いです！何か…語彙力が無くなって上手く言えないですけど、最高です！！逆ハーも好きなんですけど、何より私の推しであるノヤっさんとの絡みもあって凄いドキドキしながら見ています！更新頑張って下さい、応援しています！！o(>∀<*)o (2019年7月9日 20時) (レス) id: 14e5aeaf40 (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます。作者の欲望のままに書いている作品を気に入って頂けるなんて嬉しい限りです...！これからも楽しんでもらえるよう頑張って投稿していきます！ (2019年7月7日 11時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2019年6月7日 17時
