後悔ー後ー ページ38
「西谷先輩…もう私、一緒に自主練しません」
少しずつ俺と距離を作るA。
だんだん、声を掛けようとすると逃げられるようになった。
Aを見かけると、ひとりでいるところしか見なくなった。
しばらくして、部活仲間からAの悪い噂を耳にした。
「西谷先輩も私の噂、知ってるでしょ？」
「もう…私に関わらないでください」
俺はそんな噂信じなかった。
誰よりも努力家なAがそんなことするはずがないのは、一番俺が分かってる。
本当のことが聞きたかった。
俺に話してほしかった。
けど、全て遅すぎた。
Aは"あの男"が消えても、部活を辞めることを選んだ。
ーーAは、笑わなくなった。
笑顔だけじゃない。
怒りも、悲しみも、悔しさも、全部閉じ込めたみたいで、表情の変わらない人形のようだった。
A「話すの久しぶりですね。卒業おめでとうございます」
西谷「…ありがとな。あのさ、俺烏野に行くんだ」
卒業式の日、Aを見つけて掴まえた。
今日を逃したらもう会う機会が失くなる。
西谷「俺と一緒に烏野に来ないか？」
Aは、表情をぴたりとも変えずしばらく黙り込んで、それから首を横に振った。
A「すみません。もう…嫌なんです。私はあれを知られてる人のいるところには行きたくないんです」
西谷「…バレーはもうやんねーのか？あんなに頑張ってきたじゃねーかよ」
A「もうしません」
西谷「俺が守ってやるから！だからまた、一緒に、」
A「できると…思いますか？」
すごく冷たい目をしていた。
ピシャリと言ってから、Aは俺に背を向けて立ち去ろうとする。
西谷「バレーが好きな気持ちが少しでも残ってんなら続ける理由は充分あるだろ。俺は、待ってるからな…！」
二年ぶりに再会した後輩はあの頃の面影を残したまま、前よりもっとキレーになっていた。
変わったところも変わらないところも引っ括めて、全部が好きなんだと痛感した。
西谷「俺は中学の頃からずっと…今も。Aのことが好きだ」
俺が守るから、何度でも笑わせてみせるから。
だから、俺に振り向いてくれよA。
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杏月(プロフ) - わむさん» コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます。確かにその通りですね。作者がアホでした・・・。他にもリアルとかけ離れている部分があるかと思います。不快にさせてしまったようであれば申し訳ございません・・・。 (2021年4月29日 23時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
わむ - なんで兄貴と違う中学なの？同じ住所なら学校も同じじゃん。高校や私立じゃないんだし。 (2021年4月29日 14時) (レス) id: 6836c6202c (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - あ〜くさん» コメントありがとうございます。最高だなんてめちゃくちゃ嬉しいです！作者の励みになります！ノヤっさん大好きで登場させてしまいましたwwこれからも欲望の赴くままに投稿していきます！お話がいっぱいになりましたので、続編に飛んでください！ (2019年7月9日 22時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜く(プロフ) - すっごく面白いです！何か…語彙力が無くなって上手く言えないですけど、最高です！！逆ハーも好きなんですけど、何より私の推しであるノヤっさんとの絡みもあって凄いドキドキしながら見ています！更新頑張って下さい、応援しています！！o(>∀<*)o (2019年7月9日 20時) (レス) id: 14e5aeaf40 (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます。作者の欲望のままに書いている作品を気に入って頂けるなんて嬉しい限りです...！これからも楽しんでもらえるよう頑張って投稿していきます！ (2019年7月7日 11時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2019年6月7日 17時
