埋めようのない０cm ページ26
岩泉 side
A「ちょっと用事できた。すぐ戻るから…」
そう言って体育館を出て行ったAをみおくると、及川が深いため息をついた。
及川「馬鹿だなぁ、岩ちゃんは…」
岩泉「あ？喧嘩売ってんのか？」
及川「だってAのこと好きなのに、背中押すようなこと言っちゃってさ」
岩泉「なっ…！なんで好きなの知って…っ！？」
及川「岩ちゃん分かりやすいんだもーん。ずっと前から知ってたよ」
得意気に笑う及川にイラッとして、一発殴る。
及川は、そうやってすぐ殴らないでよ！と涙目で訴えた。
岩泉「俺は…ただ、あいつが幸せならそれでいいんだよ！それだけだ！」
及川「…それ本心？岩ちゃんこそ、自分の気持ちに正直になった方がいいんじゃない？」
及川は頭を摩りながら、つまらなさそうな顔をする。
正直になれるわけないだろ、と内心毒づく。
ずっともう一人の兄として接してきたんだから。
及川「じゃないと他の誰かに盗られるよ。Aのことを好きなやつ、あちこちにいるんだから」
岩泉「…随分と俺のこと推すんだな」
及川「岩ちゃんなら認めてやってもいいかなぁって」
岩泉「上から目線うぜー」
及川「岩ちゃんひどい！助言してあげたのにっ！」
岩泉「うるせぇ。大きなお世話だよ」
及川「Aと誰かがくっ付くの黙って見てるつもり？」
岩泉「…俺とAは近すぎるんだよ」
埋めようのない幼なじみの距離感。
異性として好きだなんて伝えたら、もう終わりだ。
きっと俺がAと"そういう"関係になる日は来ねぇ。
Aを傷つけるのも、守るのも、俺じゃない"誰か"だ。
岩泉「最近思うんだよ。俺はずっと変わらない、Aにとっての大切な幼なじみでいること。それがあいつを支えてやれることなんじゃねぇかって」
及川「………岩ちゃんは本当に馬鹿だなぁ」
及川がぽつりと呟いた。
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杏月(プロフ) - わむさん» コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます。確かにその通りですね。作者がアホでした・・・。他にもリアルとかけ離れている部分があるかと思います。不快にさせてしまったようであれば申し訳ございません・・・。 (2021年4月29日 23時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
わむ - なんで兄貴と違う中学なの？同じ住所なら学校も同じじゃん。高校や私立じゃないんだし。 (2021年4月29日 14時) (レス) id: 6836c6202c (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - あ〜くさん» コメントありがとうございます。最高だなんてめちゃくちゃ嬉しいです！作者の励みになります！ノヤっさん大好きで登場させてしまいましたwwこれからも欲望の赴くままに投稿していきます！お話がいっぱいになりましたので、続編に飛んでください！ (2019年7月9日 22時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜く(プロフ) - すっごく面白いです！何か…語彙力が無くなって上手く言えないですけど、最高です！！逆ハーも好きなんですけど、何より私の推しであるノヤっさんとの絡みもあって凄いドキドキしながら見ています！更新頑張って下さい、応援しています！！o(>∀<*)o (2019年7月9日 20時) (レス) id: 14e5aeaf40 (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます。作者の欲望のままに書いている作品を気に入って頂けるなんて嬉しい限りです...！これからも楽しんでもらえるよう頑張って投稿していきます！ (2019年7月7日 11時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2019年6月7日 17時
