バレーがしたかっただけ ページ15
「レギュラーだってコーチの贔屓で取れたんでしょ？」
違う。
「ヘラヘラ笑って媚び売って馬鹿みたい」
違う。
「この部から出てってよ」
違う。私は、
「可愛いね…及川は。こっちにおいで」
やめて…私は、
ーーただ、バレーがしたかっただけ。
真っ暗な闇に覆われそうになり、必死にもがくように手を伸ばした。
？？「Aちゃん、落ち着いて」
何も見えない闇の中、誰かの声がして私の手を掴んだ。
この温かい手、声…誰だろう。
私はこの人を知っている気がする。
？？「大丈夫。俺がついてるから」
その声に、手の温度に安心して、私は再びゆっくりと眠りについた。
▲▼
目が覚めると、岩ちゃんはいなくなっていた。
どれくらい眠っていたんだろう。
大分マシになった気がする。
のそりとベッドから起き上がって、カーテンを開けると、先生が私の気配に気がついた。
先生「あら、やっと起きたのね。よく寝てたわねぇ」
A「…今、何時ですか？」
先生「もう放課後よ」
その言葉に驚いてぼんやりしていた目が一気に覚めた。
精々1時間くらい寝てたかな？と思ったら…夕方？
いくらなんでも寝すぎだ。
慌てて立ち上がると、くらりと目眩がしてよろめく。
先生「無理しちゃだめよ。もうすぐお兄さんが来るから楽な姿勢で待ってなさい」
A「お兄ちゃ…兄が？」
先生「お兄さん以外にもたくさん来てたわよ。入れ代わり立ち代わりにバレー部の男の子達が。及川さん、可愛がられてるのねぇ」
可愛がられてる…のかな。
こんなに愛嬌もなく可愛げ無い私が、可愛がられるなんて無縁なような…。
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杏月(プロフ) - わむさん» コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます。確かにその通りですね。作者がアホでした・・・。他にもリアルとかけ離れている部分があるかと思います。不快にさせてしまったようであれば申し訳ございません・・・。 (2021年4月29日 23時) (
レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
わむ - なんで兄貴と違う中学なの？同じ住所なら学校も同じじゃん。高校や私立じゃないんだし。 (2021年4月29日 14時) (レス) id: 6836c6202c (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - あ〜くさん» コメントありがとうございます。最高だなんてめちゃくちゃ嬉しいです！作者の励みになります！ノヤっさん大好きで登場させてしまいましたwwこれからも欲望の赴くままに投稿していきます！お話がいっぱいになりましたので、続編に飛んでください！ (2019年7月9日 22時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
あ〜く(プロフ) - すっごく面白いです！何か…語彙力が無くなって上手く言えないですけど、最高です！！逆ハーも好きなんですけど、何より私の推しであるノヤっさんとの絡みもあって凄いドキドキしながら見ています！更新頑張って下さい、応援しています！！o(>∀<*)o (2019年7月9日 20時) (レス) id: 14e5aeaf40 (このIDを非表示/違反報告)
杏月(プロフ) - 黒豆粉さん» コメントありがとうございます。作者の欲望のままに書いている作品を気に入って頂けるなんて嬉しい限りです...！これからも楽しんでもらえるよう頑張って投稿していきます！ (2019年7月7日 11時) (レス) id: 04a827e35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スナック杏月 | 作成日時：2019年6月7日 17時
